すべては全部、キミだった ２

本番当日 ページ27

ダンス大会当日




お揃いの衣装を着て
その時を、控室で待つ





少し遅れて健永も来た




車椅子に座っているが
衣装は俺たちと同じものを
着ている








北「はぁ...緊張してきたぁ....」

藤「大丈夫、終わったら肉食べような」

北「うん、食べるっ...」

玉「みやたぁ、俺大丈夫かなぁ」

宮「裕太なら大丈夫！
　 足、途中で痛くなったらちゃんと言ってよ？」

玉「うん、ありがとっ」




各々緊張を解く中....






渉「...人...ゴクンっ...人..ゴクンっ....」





定番のやつをやっていた(笑)





普段冷静なわったーが
あぁやって緊張しているところをみると
なんだか俺まで緊張してきた





そんな俺の心情を読み取ったのか
車椅子を漕いで健永が俺のところにきた






千「高嗣、しゃがんで？」

二「え、なんで？」




まさか、ここでキス！？とか軽く
思ってニヤけていたら






千「なにニヤニヤしてんの？(笑)」

二「あれ？
　 キスしてくれるんじゃないの？」

千「人前でしないよっ！！
　 キスとかは...終わってからっ....ね？////」








照れて下を向いた






深呼吸して顔を上げた






しゃがんで同じ目線になった
俺のおでこに右手を当てて
空いている左手を自分の心臓に当てて





千「高嗣は大丈夫....俺がいるから大丈夫...」






健永なりの緊張の
解しかたなんだろうか






よくわからなかったが
不思議と気持ちは解れ





健永に”ありがとっ”と言った

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