すべては全部、キミだった ２

落ち込む宮田 ページ23

玉「みんな....ごめんっ...」




タマの部屋に流れる
不穏な空気





藤「大丈夫だって！」

北「いまからリハビリとか
　 頑張れば大丈夫だって」

二「本番まで２週間なんだよ？
　 間に合うって！」





タマの家を後にしての帰り道






渉「宮田、大丈夫か？」

宮「....あ、うんっ....」





そういえばさっきから宮田は
黙ったままだった




二「どうした？」

宮「なんでもないよ」

渉「自分の事、攻めてんだろ？」

藤「なんで？」

北「横尾さん、どういうこと？」

宮「裕太が階段から落ちた時
　 俺一緒にいたのに....手、掴めなかった」





そういえば、あの時俺らは
あの場にいなかった



一緒にいたのは宮田だけだった





恋人としての責任感




守れなかったという
罪悪感




いまの宮田は
少し前の俺だった




健永をちゃんと守れなくて
勝手に落ち込んで



でもみんなの一言で
健永を守るのは俺一人じゃないんだって




思えたんだ




だから今度は
俺の番





宮田の肩を
ぽんぽんっと二回叩いて





二「大丈夫！
　 タマだって、宮田のこと攻めて
　 ないから！」

北「そうだぞぉ？
　 俺ら全員でリハビリ手伝うんだから！」

藤「宮田一人で悩むな」

渉「元気出せって、な？」

宮「そうだね....みんなありがと！」

北「はい、いつもの宮田に戻った！」

宮「ありがとっ！！」

二「じゃ、今日はわったーの
　 おごりでカラオケっ♪」

渉「仕方ねぇな(笑)」

北「やったー！」






タマのリハビリを手伝いながら
健永も一緒にみんなで
壁を乗り越えていった





初子さんたちが作ってくれる衣装




デザインをみんなで考えることにした

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