すべては全部、キミだった ２

健永の願い ページ21

―コンコン




千「はーい」

二「入るよ〜」

渉「ご飯食べれたか？」

千「うん、今日はね、ハンバーグだった！」

藤「そっか.....」

千「どしたの？」

二「あのさ、ダンス大会
　 みんなで出ようってなったんだけど」

千「ダンス大会！？
　 俺、出たいっ！！」

二「でも、踊るのはできないだろ？」

千「あ、うん....」

渉「だから、振りを考えて
　 欲しくて.....でも外出許可が
　 でないんだ」

千「......俺がなんとかする！」

二「え？」

千「俺、みんなと一緒にいろんなこと
　 やりたいんだっ！
　 先生だってわかってくれるよ！！」

北「そうかなぁ」

千「大丈夫！！
　 高嗣、車椅子っ！！」

二「あ、はいはい.....」





車椅子を押して
先生の部屋に再び向かった






千「せんせー」

先「どうした？」

千「外出許可をください！！」

先「まだダメだよ」

千「俺、みんなとやりたいのっ！！」

先「自分が危険な状態って
　 わかってるだろぉ」

千「でもっ.....やりたいんだよっ」

二「お願いしますっ！！」




俺が頭を下げると
他のみんなも頭を下げてくれた






すると、先生は一度だけ
深くため息をついてこういった





先「練習場所は病院の屋上だけ。
　 音楽はかけてもいい、ただし、看護師が
　 付き添わないとダメだぞ？」

千「はっ、先生っ！！
　 ありがとぉぉぉ！！」






健永は車椅子を飛び下りて
先生に抱き着いた

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