すべては全部、キミだった ２

増えていく写真たち ページ3

帰りの新幹線の中



健永は疲れたのか
眠ってしまった




昨日の夜、俺がテンション上がって
健永のからだに負担を掛けてしまった





ここでもまた健永の
寝顔を写真に収めた



この旅行中も、２人で
たくさん写真を撮った




健永が言ってた




『アルバムにして
　俺が死んだとき、棺桶に入れてね』



って。





健永は最近、自分が死ぬときの
話しをよくする





きっと怖いんだろう





なんで健永なんだ




できることなら
俺が変わってあげたい





でもそれはできないことで





この一瞬でさえも
健永のからだのなかにいる
病気の元が、少しずつ健永の
からだを蝕んでいっている







わったーたちと別れて
家に帰った




今日は健永がうちに
泊まることになっている




昨日あれだけしちゃったから
さすがに今日は無理させたくない




今日は我慢しなきゃ





そう思ってたのに




健永は自分から誘ってくる






結局繋がって





二「健永、からだ大丈夫？」

千「うん」

二「無理してない？」

千「してないよ？」

二「でも昨日もあんだけ....」

千「高嗣、俺が幸せだからいいんだよ。
　 高嗣にもっともっと、たくさん
　 触れてほしい.....毎日思ってる」







その言葉が
俺が聞いた、健永の最後の言葉だった

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