for you, with you<ジョジョ4部> (ページ8)

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8話ページ8

「今日からクラスメイトになる来栖Aさんだ。みんな仲良くするように」

『よろ、しくお願いします』

教室にいる生徒の視線が自分に向けられている

今まで注目されるという経験をしたことがないため、緊張と不安に駆られる

「結構かわいくね？」

「アメリカから来たんでしょ？」

ヒソヒソと自分のことを話され、どのような顔をすれば良いのか分からず俯いたままだった

「それじゃあ、席は……あそこになるから」

先生が指さした方を見ると、見知った顔の人が隣に座っていた

『億泰くん！』

満面の笑みで名前を呼ぶと、それに答えるように億泰も手を上げた

「おう、A。早く座れよ！」

そのやり取りに教室内がザワついた

それをかき消すかのように、担任が咳払いをする

「し、知り合いか……なら話が早いな。虹村に学校のこと教えてもらいなさい」

『はい！』

足早に席に着くと、億泰は嬉しそうに話し始める

「まさか俺と同じクラスだとは思ってなかったぜ」

『私も。億泰くんが一緒のクラスでよかったよ』

「朝のホームルームはこれで終わる。一時間目の準備をするように」

そう言い残すと、教師は教室を出て行った

「とりあえず昼になったら仗助と康一のところ行こうぜ。Aがいるって知ったら二人とも驚くぜ」

『うん！』