for you, with you<ジョジョ4部> (ページ3)

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3話ページ3

ｰ仗助視点ｰ

「カクテルかー、随分洒落てんの知ってんだな」

『前に読んだことある小説に出てきてね。印象に残ってたんだ』

「へぇー。Aさん、小説が好きなんですか？」

『うん。時間があれば結構読むよ。最近ハマってるのはSF』

億泰は気に止めていないのか、話題をどんどん展開させている

康一もその中に入って楽しそうに話している

だが、俺だけがAに違和感を感じていた

さっきAは死者の復活に対して「それはできなかった(・・・・・・・・・)」って言ったよな

つまり、一回は試したってことになる

アイツは一体“誰”を復活させようとしたんだ……

「仗助」

一人で悶々と考えていると、背後から承太郎さんに声を掛けられた

「はい。なんすか？」

「Aも来週からお前らと同じ高校に通う予定だ。俺がいない間は面倒見てやってくれ」

「はぁ」

「……なんだ」

「いやぁ、承太郎さんがなんでここまでAのこと気にしてんのかなーって。チコッと気になっただけっすよ」

たははー、と笑って見せると承太郎さんは視線の先にはAがいる

「……手を差し伸べた以上、責任は取らなくちゃいけねーからな」

言葉はぶっきらぼうで冷たい感じなのに優しい眼差し

承太郎さんにとって、Aは……

『承太郎さん！仗助くん！今からみんなでご飯食べに行きましょう！！』

「もちろん、承太郎さんの奢りなー！」

億泰とAがニヤニヤしながら手を振っている

「ごちです、承太郎さん」

「やれやれ……」