朝日は君のために。

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宮田side

　帰り道。


　足取りが重い。

　いつもと同じ道なのに
　自分の一歩一歩が小さ過ぎて
　帰り道がすっごく長く思えた。


　病気なんて自分には縁のない話だと思ってた。


　千さんに勧められた栄養ドリンク
　飲まなかったからかな？
　ニカに最近少し冷たく当たってたから？
　横尾さんに、頼りっぱなしだったからかなぁ？？


　メンバーの事思うと
　どんどん涙があふれてきた。

　この先俺のこの腫瘍が無くなったとしても
　少なからずは
　絶対にメンバーに迷惑ける。
　キスマイは、やっとこれからなのに・・、



宮「・・っ、」


貴「俊君、この先どうする―？」




　唐突過ぎた彼女の言葉に
　他人事のように言われている気がして


宮「Aちゃんはさ、
　 いいよね、人事だから！」




　勢い余って、怒鳴ってしまった。

　Aちゃんは一瞬びっくりした顔を見せたけど、
　





貴「俊君、おいしいご飯でも食べにいこっか。」






　と、少しだけ笑って
　俺の一歩前をゆっくり歩いてくれた。



　

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