朝日は君のために。

29 ページ29

　 宮田side


　 【８月１０日】






　 今日の天気は晴れです。



　 今日は八月に入って
　 十日目。





　 茶封筒が届いた日から

　 始まった俺らの日々。




　 暑かったな。あの日は。




　 赤いオープンカーに乗せられて
　 赤いカーペットの上を通った。
　 その日もとっても暑くて


　 汗かきすぎて衣装さんに迷惑かけたな〜笑




　 そのあとすぐにスマスマの収録があって。
　 なんにも良いコメントが残せなかった気がする。






　 三枚目のシングルを引っ提げての
　 ミントツアー。
　 お客さんの完成が
　 魂まで届いたんだ。








　 あれから何回目の夏だろう。






　 コンコンッ








宮「はい。」






玉「・・・宮田？
　 入っても良い？？」




宮「あ、玉。いらっしゃい。」






　 ドアから顔をのぞかせている玉。


　 あれから何回か来てもらってちょこちょこ
　 外の話を聞いてる。




　 キタミツの事も聞いた。

　 それからテレビをつけても
　 冠で見せるキタミツの笑顔はやつれてて
　 怖くなった。




　 ガヤさんはやせてて、
　 本当に折れちゃいそう。


　 ニカもなんかくるってて
　 キャラが安定してなくて。




　 横尾さんは、余計に笑わなくなってた。




　 千さんは下を向いてるのがたまにみられた。






　

　 ゆっくり入ってきた玉が
　 ドアの前で立ち止まった。





宮「何やってるの？」





玉「今日はね、


　 お客さんを連れてきた 。」





宮「・・え？」






玉「お前の大好きな人だよ。」




宮「え、だれ？笑
　 声優さんとｋ



玉「入ってきていいよ 。」








　 ・・・・







宮「・・・！！」






　 驚きすぎて
　 言葉が出ない。





宮「たま・・・、


　 はなしたの・・・？」




玉「ごめん、」









藤「ひさしぶり、宮田。」








・

30→←28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す