朝日は君のために。

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貴「なんで、


　 なんで黙って病室変えたりしたの・・・？」







宮「Aちゃんから、離れようと思って。」



貴「なんで？

　 私、俊君に何かしたかな？」








　 違うよ。





　 きっとこのまま俺は
　 Aちゃんといれば

　 幸せなのかもしれない。





　 だけど、




宮「治療がうまくいくなんて保証はないし
　 たぶん、

　 Aちゃんの負担になると思うから、」



貴「そんなことないよ！」






宮「だいいち、

　 もしも玉がこの事を知ったら
　 きっと悲しむよ。」


貴「でもっ、」







　 たまは、Aちゃんの事が大好きだし
　 一番に思ってる。

　 それなのに、

　 おれが頼ってたら、



　 2人の邪魔になっちゃうから。





宮「だからね、Aちゃん。


　 俺の事はもういいよ。

　 俺も子供じゃないし、
　 1人で何とかやれるよ。」





　


貴「そんな・・・」



宮「おねがいだから!!!



　 もう、

　 今日は、
　 帰ってもらっても良いかな？」







貴「ごめん・・・。」







　 重たい空気にしちゃった。


　 でもそれくらいしないと
　 Aちゃんは

　 きっとまた明日も懲りずに
　 この部屋に来るから。






貴「ごめんね、今日は帰るね、


　 ゆっくり、休んでね。」






宮「ばいばい」








　 あー・・・


　 言いすぎちゃったかな・・・。







　 思ってもない事まで言っちゃった。









　 本当はもっと話したい事があったはずなのに

　 「メンバーの様子は？」

　 「たまは、元気にしてる？」とか。





　 ケータイも、着信拒否にして
　 メールもたまってるけど読んでない。







　 毎日一回は玉から連絡が来る。

　 毎回同じ時間


　 また明日もこの時間にかけるって
　 いってるみたいに。




　 玉が連絡してくる時間もわかってる

　 でけどもう、
　 いまさらどうやって話せばいいかわからないよ・・・。






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