Ｉ love it!?〜幼馴染６人男と転校生〜 2

ここは？　K-side ページ3

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ここ何処なんだよっ…。


すっかり迷っちまった…。


乗る電車間違えて、反対側に来てしまった…。


どうやって帰るんだよ…。


どっち行けばいいんだよ…。


あーぁ…、


俺、今日野宿かなぁ…。



あ「みっくんっ」



聞き覚えのある声がした。


しかも、この呼び方は…、



宏「だから、その名前で呼ぶなっ」

あ「分かったからっ」


紛れもなくAだった。


あ「どうしたの？なんでこんなとこにいるの？」

宏「あぁ、電車間違えて。帰れねぇんだよ」

あ「あ、じゃあ、私一緒に帰ってあげる」

宏「マジで？やったー」

あ「うん。その変わりっ…」

宏「？」



俺はAに腕を掴まれた。


何処行く気だよ。


少しずつ誰かが見えて来る。


あれは、確か…。



あ「わったー。みっくんだよ？仲良くしてあげてねっ」

宏「……………………」



こいつが横尾渉って奴か…。


こいつもまた俺の事嫌うんだろ…？


もう、そんなの慣れっこだから…。



渉「北山宏光っ…」



そいつが俺の名前を呼んだ。


久しぶりに男から名前で呼ばれた気がする…。


いつも女ばっかだから…。



渉「よろしくね？俺、横尾渉。こいつの幼馴染」

あ「わったーは凄いんだよ？何でも知ってるんだよ？」

渉「A、変な事言わないのっ」

あ「変な事なんかじゃないよ」



横尾渉…。


良い人なのかもしれない…。



宏「俺、北山宏光っ…」



いつの間にか、自分の口で自己紹介していた…。



渉「知ってる。よろしくっ」



横尾は俺に笑いかけて、手を差し出した。

これ転校してきた時に、同じ事されたような…。



宏「よろしくっ…」



俺は横尾の手を握り締めた。



あ「えぇ？なんで？」

渉「どした？」

あ「みっくん。私が手出した時は握手してくれなかったのにっ」



そういえば、無視したような…。



渉「まぁ、まぁ。A？もう遅くなるから、早く北山と帰りな？」

あ「そうだね」

渉「北山、とりあえずメアド交換しない？」

宏「オ、オゥッ…」



久しぶりに携帯に男の名前が入った…。



渉「じゃ、北山、Aの事よろしく」

宏「オゥ…」

あ「違うよ。私がみっくんを送って行くんだから」

渉「はい、はい。じゃあね」

あ「うんっ！！また明日っ！！」

渉「気をつけて帰るんだよーっ」

あ「はーいっ！！」

宏「お前、隣でうるせぇよっ」



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