I love it!?〜幼馴染６人男と転校生〜

ニカのお見舞い ページ41

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あ「はぁ…」


放課後の今、私はニカの家の前。

保健室から誰にも会わずに、ニカの家に来た。

わったーなら、私の事を追いかけてくれると思ったのに


起きた時、そこには誰もいなかった。


ガヤには、やっぱり会いにくい…。

まぁ、ニカにも会いにくいんだけど…。

うじうじしてても仕方ない。

私が一歩踏み出さなければ、


私とニカの関係はずっとこのままになってしまう。


私は玄関の呼び鈴に指をかけた。

緊張する…。

ニカに会って何を話そう…。

何から話そう…。

その前にニカは私と会ってくれるだろうか…。

話してくれるだろうか…。


高「いつまでそうやってんの？」


隣から、声がした。

この声はっ…、


あ「ニカっ…」


そこにはスウェット姿にコンビニ袋を持ったニカがいた。


高「お見舞いにでも来てくれた？」

あ「うんっ…。一応ね」


良かった…。

いつものニカだ…。


高「・・・・・・・・・・・ごめんな・・・？俺、いつの間にか・・・、

　 自分が自分じゃなくなってって・・・」

あ「うん…。今日、会って分かったよ…？」

高「A…」

あ「だから、昨日の話はもう無しね…？」

高「・・・・・サンキューっ」


ガヤには、適当にごまかしておくか…。


ブー、ブー、ブー…


携帯がカバンの中で振るえた。


高「電話？」

あ「ううん。メール」


携帯を開く。

わったー…？


高「誰から？」

あ「わったー」


―話あるんだけど、どっかで会えない？―


あ「わったーの家こっから、近かったよね？」

高「うん。五分もかかんないと思うよ」

あ「分かった。じゃ、また明日ねっ」


後ろ向きで歩きながら、ニカに手を振る。


高「オゥ。あ、ちょっと待ってっ」

あ「何？」


そう言うとニカは、コンビニ袋の中をガサゴソ。


高「ちょっと待てよぉ…」


パンのシールに苦戦中。


あ「ちょっと、ニカ早くっ」

高「取れたっ。はいっ」


ニカはシールを私の頬に付けた。


高「３ポイント。結構高いんだから、大事に貼ってよ？」

あ「それでも、ほっぺにつけなくてもいいじゃんっ」

高「良い場所だったから。じゃっ」


サンダルをパタパタといわせて、家に入っていった。

ニカを見送った私は、颯爽とわったーの家へと向かった。



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