I love it!?〜幼馴染６人男と転校生〜

君の笑顔　Ki-side ページ37

･


ガラガラッ…


あ「北山くん、最低ですっ」


宏「はぁ？お前に本当の恋愛っていうものを見せてあげようと思って、

　 窓開けてやってたのに」


あ「おせっかいです」


宏「はい、はい。そうですか」


あ「そういえば、北山くん。何か用事ですか？」


宏「あぁ、忘れてた。これ、俺のやつに挟まってあった」


あ「あっ！！ありがとうっ。探してたんだっ」


あいつにその紙を渡した。

なんで紙一つで、そんな笑顔になれんの？

探してたものが見つかったから？


あ「わったーからなんだ」


宏「わったー…？」


あ「横尾渉。私の幼馴染。また北山くんにも紹介するね？」


宏「良いよっ…。紹介なんてっ…」


あ「ううん。私が紹介したいんだ。北山くんの事を」


宏「俺の事を…？」


あ「うん。わったー達と仲良くなったら、

　 きっと北山くんも笑顔になれると思うんだ」


宏「俺が笑顔に…？そんなにいつも怒ってるように見える…？」


あ「そんな事ないけど。北山くんの笑った顔、ちゃんと見た事なかったから。

　 笑わないと幸せ逃げて行っちゃうよ？」


宏「ふぅーん…」


まじまじとあいつの顔を見る。

何か付いてると思ったらしく、うさぎは顔中を手で触りだした。

こいつ、おもしれぇっ…。


あ「何かついてますか…？」


宏「付いてねぇよ。うさぎにしては、良い事言うなって」


あ「私にしてはって、どういう事ですか。しかも、その呼び方止めて下さい」


宏「なんで？」


あ「うさぎって…、全然私の原型ないじゃないですかっ」


宏「そっか。じゃ、Aで」


あ「その呼び方もっ…」


宏「なんだよ。名前だろ？」


あ「北山くんに呼ばれると、ちょっと…」


宏「あぁ、もう良いから。じゃ、俺もなんか呼び方かえて？」


あ「北山くん以外ですか？」


宏「当たり前だろっ」


あ「下の名前なんですか？」


宏「下の名前？宏光だけど」


あ「宏光かぁ…。うーん…」


宏「そのままでいいじゃん」


あ「駄目なの。あっ！！分かったっ！！みっくんだっ」


宏「みっくんだ、じゃねぇよ」


あ「なんで？」


宏「なんでって…。そのあだ名やなんだ」


あ「えぇっ…。でも、もう決まった事なんで」


宏「強制かよっ…」


あ「じゃ、私もう寝るね。おやすみ。みっくんっ」


宏「だから、その呼び方＿＿＿＿＿＿」


またあいつ先に閉めやがったっ…。

呑気に手振ってる場合かっ…。

まぁ、こんな日もたまには良いかな…？




･



･

ニカが休み…？　→←恋愛って？　y-side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す