左目を失くした愛され声優(番外編) (ページ2)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:12,493 hit

面倒な人ページ2

それから本当に鈴村さんは毎日私の家に来ていた

鈴村『やる気になった？』

神崎『なってません…』

鈴村『じゃまた明日来るわ』

神崎『もう来なくていいです。来られても答えは変わりません』

鈴村『そっか…』

やっと諦めてくれた

鈴村『じゃまた明日な』

神崎『は…い？』

そう言って鈴村さんは帰って行った

神崎『マジで面倒くさい人』

それでも毎日来る鈴村さん

神崎『分かりました。やります』

とうとう私は折れてしまった

鈴村『マジか！ありがとう』

神崎『で、私は今から声優の学校にいけばいいんですか？』

鈴村『えっ？』

神崎『えっ？』

鈴村『行かへんよ』

神崎『でも、勉強しないとなれないですよね？』

鈴村『そうやね…けど安心しな…俺が教えてやるから』

神崎『はぁ……』

鈴村『俺プロだからね…人気声優だからね』

神崎『そうなんですね』

鈴村『教えるのは俺だけじゃないから何人か候補あげてるからその辺は任せて』

神崎『分かりました。よろしくお願いします』

こうして私の声優への１歩を踏み始めた