出会い ページ1
俺とAが初めて逢ったのはAが高校3年の時だった
Aは俺の母方の親戚の子だった
そしてAが親から虐待を受け親戚中にたらい回しにされその後、施設に預けられている事を母から聞いていた
そして初めて逢った時、Aは今みたいに笑顔ではなく人形だった
表情もなく人を信用していない鋭い目付きだった
鈴村『こんにちは。俺、鈴村建一って言います。声優やってるんだ…アニメのキャラクターに声あててるの…分かるかな?』
神崎『何となく…』
鈴村『何となくか(笑)高校卒業したらどうするんだ?』
神崎『バイトする』
鈴村『住む家は?』
神崎『今までバイトしてきたお金貯めてたからそれでなんとかなる』
鈴村『そっか…しっかりしてるな(笑)』
神崎『何で私に逢いに来たんですか?』
鈴村『何となくだ(笑)』
神崎『何ですかそれ』
鈴村『一緒に声優しないか誘いにきた』
神崎『なんで私が?』
鈴村『お前の声気に入った』
神崎『はい?』
鈴村『最初は話してみたかったから逢いにきたけど神崎の声聞いたら声優に向いていると思ったから誘ってみた』
神崎『やりませんよ…』
鈴村『そう言うと思ったよ(笑)でも、俺が会社立ち上げたら最初の新人声優としてお前をデビューさせるからな』
神崎『勝手なこといわないで』
鈴村『お前が頷くまで通い続けるからな…覚悟しとけよ』
神崎『ちょっと…』
鈴村が部屋を出ていく
神崎『マジで意味分かんない』
これが俺とAとの最初の出会いだった
160人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しもっち | 作成日時:2021年9月26日 17時