14人のパパ

成人式 ページ50

月日が経ち私は20歳になった

そして今日は成人式。私も大人の仲間入りをした

その日の夜、皆にお祝いをしてもらった


貴『皆さん、ここまで育ててくれてありがとうござます。私を家族として迎えてくれてありがとう。これからもたくさん迷惑をかけると思うけどよろしくお願いします。』


森『Aちゃん大人になったね(涙)』


寺『また泣いてる(笑)』


遊『いつまでもお前は俺達の家族だからな』


貴『ありがとう』


私が部屋に戻ろうとすると諏訪部さんに呼び止められた


諏『Aちゃん少し散歩に付き合ってくれない？』


貴『いいですよ』


私は諏訪部さんと一緒に散歩に出かけた


諏『ごめんね急に連れ出して』


貴『大丈夫ですよ』


諏『来月からアフレコ始まるね。緊張してる？』


貴『めちゃくちゃ緊張してます』


諏『俺も居るから安心して』


貴『はい』


諏訪部さんの足が止まる


諏『Aちゃん……これプレゼント』


箱を私の手のひらに乗せる


貴『開けていいですか？』


諏『いいよ』


箱を開けるとネックレスが入っていた


貴『きれい』


真ん中に小さいダイヤが入っていた


諏『成人式のお祝いだよ……付けてあげる』


ネックレスを付けてくれる


諏『似合ってるよ』


貴『ありがとうござます。』


諏『もう二十歳だからオシャレしないとね』


貴『嬉しいです……ありがとうござます。』


諏『まったく君は可愛いんだから』


彼に腕を引かれ抱きしめられる


貴『諏訪部さん？』


諏『そんな可愛い顔すると襲われるよ…俺みたいに』


彼の顔が近づきオデコに口付けをする


貴『えっ……』


諏『俺じゃなかったら唇奪われてたよ……それとも唇が良かった？』


貴『違います……』


諏『冗談だよ……帰ろう』


そのまま家に帰った


私は部屋に戻り諏訪部さんからもらったネックレスを見つめた


よく分からないけど諏訪部さんと一緒にいると胸がドキドキする。


貴『私……病気なのかな』


これが恋だと気づくのはもう少し先の話し








第１章完結です。


第２章に移ります

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