好きから恋に【小森隼】

You ページ8

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話してみれば、みんな本当に気さくで良い人ばかり。

私のファンとしての熱意も受けとめてくれたし、たくさん質問してくれて話してくれる。

ただ、目の前の隼くんが気になって仕方がない。

私が隼くんの大ファンだと伝えたとき、私のだいすきな笑顔で答えてくれた。

だけどそれからは、なんだか上の空な感じ。

メンディーさんから彼氏の話を振られた時は私見て話を聞いてくれたけど、その後また一瞬すごく切なそうな顔をしてた。

私はファンとしていつも明るい隼くんを見てきたけど、本当はまだまだ知らない隼くんでいっぱいなんだと思うともっと知りたいと思った。

さっき私だけに向けてくれた笑顔を思い出しただけで、胸がキュンと高鳴る。



………私は本気で彼のことを好きになってちゃったみたい。



そんな自分の気持ちに気づいた頃、そろそろお開きにしようという話になった。


いつもは積極的に行ったりしないタイプな私だけど、意を決してこっそりと隼くんに話しかけた。



「隼くん、お願いがあるんですけど、」


「ん？どうしたの？」


「よかったら、連絡先交換してくれませんか？」


「え、あ、もちろん！LINEでいい？」


「ありがとうございます！」


「仕事で返すの遅くなるときもあるけど、いつでも連絡してくれていいからね！」



ちょんちょんと服の袖を引っ張っちゃったし、しかも連絡先まで聞いちゃったから驚かれたけど、すぐに笑顔で交換してくれた隼くん。

引かれてないかなって心配になったけど、いつでも連絡していいなんて言ってくれて、すごく嬉しかった。

私、本当によく頑張ったよ笑
明日みさちゃんに報告しなきゃ。


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