好きから恋に【小森隼】

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しばらくメンバーからの質問タイムが続いてたけど、俺はずっとAちゃんのことを考えちゃってた。

すると、突然メンディーさんが質問した。



「Aちゃんは彼氏とかいるのー？」



急にそんなこと聞くなんて、かなりメンさん酔ってる気がする。

なんて思いつつも、やっぱり気になるから無言で耳を傾ける。



「いませんよー笑」


「じゃあ、俺とかどう？？」


「えっ///」



急に龍友くんが名乗りを上げた。
なんだろ、龍友くんもけっこう酔ってるのかな？
やたらとAちゃんに積極的だし。



「ダメダメ！龍友くんが彼氏とか俺が許さないから！」



亜嵐くんが拒否する。



「そういう亜嵐くんが1番下心ありそうだよね。」



涼太くんが急に鋭い意見を飛ばせば、周りもそれに便乗する。



「ほんまや！」


「亜嵐くん楽屋でよくAちゃんの話するもんね。」


「ちょ、玲於それは言うなって！」



疑いだした裕太くんと密告した玲於に慌てる亜嵐くん。
だけど、すぐにAちゃんはそれを否定した。



「亜嵐はないですよ！最高の幼馴染ですけど笑」


「だよね〜笑」



とか言いいながら笑って次の話題に行ってるみんな。

でも俺はさっき亜嵐くんが一瞬顔を赤らめたのも、たった今ほんの少しだけ切なそうな顔をしたのも見逃さなかった。

Aちゃんは亜嵐くんの気持ちに気づいてないだけで、それに気づいてしまえば振り向いてしまいそうに思えた。


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