検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:69,303 hit

; ページ13

(so)

「松島」

見たことがない暗い表情をしていた。

あの日俺はいきなり風磨くんから、不思議なことを言われた。

「俺さぁ、オトコ好きになったんだよね」

初めてだった。風磨くんが恋愛についてを言い出したことが。
ましては、なかなか素直に受け入れられない愛についてだなんて。

恋愛経験の少ない自分じゃあなにも言葉が思いつかない。こんなときどんな事を言えばいいのか、何も知らないのを後悔した。

「・・・そうなんだ」

当たり障りのない俺の問では駄目だったみたいだった。
テレビとかでよくする愛想笑い。

「・・・・・・いや、何でもないわー・・・ごめん」

そっからは、いつも通り。
全くもってその話題はそれ以降話されることはなく。ただ、静かに辛い顔をする風磨くんを見ることが多くなった。
あれから何日も経つけど、風磨くんは、理由を一切話さなかった。

でも、俺はなんとなくその言葉を本当は誰に言いたいのか理解した。

:→←:



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
215人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

cororo(プロフ) - 初めまして。もう、最初の一文で惚れましたっ!ぱんださんの言葉がきれいで、大好きです。暑いので、お体に気を付けて無理せず頑張ってください。応援してます! (2018年8月22日 21時) (レス) id: 91ea2f3c57 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぱんだ | 作成日時:2018年8月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。