gear42 ページ44
【トントン視点】
扉を開けると、そこは瓦礫の街だった。
何とか外に出ることが出来たのだ。
「さて出れたわけだが…こっからどーするんや」
らっだぁさんはそうだねーと腕を組む。
「とりあえず…長野があった場所に行こう」
「そこにエンペラーさんがおるんですか？」
エミさんが問う。
「んー、まぁ勘なんだけど、エンペラーの弟さんに会って、その時なんか住んでた場所思い出せなーいって言ってたんだよね。その時匂い嗅いで、長野だーって思って」
「え？らっだぁさん長野の匂い分かるんすか？」
「スノボー旅行で行ったからね、なんとなく」
やっぱ犬みたいやなぁと思ってしまう。
とりあえず、アテとしてそこに行く他ない。
「じゃ行きましょう。ここから長野方面は東方面にまず行って、そこから北ですね」
「えー、したらアイツらと会いそう」
「会いたくないんですか？」
「……迷惑かけたくないからね、それに……」
らっだぁさんが空を見上げて胸元で手をぎゅっとした。
どこか清々しいような、悲しいような、そんな表情だった。
そういえばらっだぁさんのマフラーはどこにいったんやろう、ニット帽はあるのに。
あと、あの青い服も、今は腕まくりをしているワイシャツだけだ。
「と、とりあえず行こうか！」
ハッと我に戻ったらっだぁさんは歩き出した。
その様子を見てエミさんに聞いてみた。
「エミさん、らっだぁさん…どう思う？」
「さぁ、俺らは何も知らんから何も言えへんよ」
たしかにそうだ、そうだった。
知らない人が口出すのもおかしいな。
「トントンさん！エーミールさん！何してるんですかー！行きますよー！」
数メートル先には手を振るらっだぁさんがいる。
「行こか、エミさん」
「あいよ」
俺たちは、長旅に出かけた。
【ライ視点】
ニーナ様が小さくため息をついてお帰りになった。
「ニーナ様、いかがされました？」
「いや…現世の神何してんのかなーって」
「現世の神っていらっしゃるのですか？」
「ええいるわよ…凄い気まぐれな奴でね」
「あの、その方の名前は…」
言いかけると、向こうから地獄の鬼が走ってきた。
「閻魔様ー！大変じゃー！」
「何？どうしたの？」
「神様が消えたのじゃ！現世の神がお消えになったのじゃ！」
「え？！」
あの世もこの世も……どうなってしまったのだろうか。
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RE:0096 - 絵、上手くね.....? (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
みれな(プロフ) - らべらばーさん» コメントありがとうございます！参考にさせていただきます！健康に気をつけて、これからも見て頂けると幸いです！ (2020年2月28日 22時) (レス) id: 095cac289b (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 他にも、み.ど.ろ.ん.ぱの能力から取るとか……たとえば怪物とか、殺人とか覚醒とか。更新頑張ってください！！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 更新いつもお疲れ様です！ そしてエンペラーさんの能力についてなんですが、私には思い浮かばなかったので、ほわっとしたなんとなくの文だけ伝えておきます。一見チートに見えるけど、実は隠れた大きな弱点があるもの、等が個人的に好きかなぁ、と思います！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mirena | 作成日時：2020年1月18日 21時
