gear28 ページ28
【ばどきょー視点】
朝日が昇った空は夕焼けのように赤かった。
ゾムさん達にはなんとか帰ってもらえた。
ショッピ君はここに残ってミレナを守ってくれると言ってくれた。
運営達も大歓迎だった。
そしてミレナは……。
「ミレナ」
恐らく小さな公園があったであろう場所にミレナは座っていた。
振り返るミレナの口の周りは血だらけだった。
周りには骨と赤いマフラーしかなかった。
「……食い終わったんやな」
「……うん」
「らっだぁの日記を見て、ショッピ君がほんまってことが証明されたんや、そんな顔すんな」
「……うん、だね」
らっだぁの部屋を片付けていた時に見つけた日記。
崩壊の日から、俺らにすら内緒で書いていた日記。
最初は、奥さんやリスナー達の死の悔しさや不条理さについて書かれていた。
最近では、ミレナについてのことを書いていた。
その中の一文に、ショッピ君が言っていたことが書かれてあった。
『俺が死んだら、ミレナに食べさせてあげてね』
『俺のこと、死んでも連れてってもらえるからね』
間違いなくそう書いてあった。
死んでもなお、こういうところがらっだぁらしい。
「…らっだぁさん食べたら、喋り方を思い出したの」
「喋れなかった人とは思えんくらいだな」
「知能とかも上がるんだ…」
「鼻は？」
「すごく臭う、きょーさんの気持ちとか」
「……エンペラーが言うことは、ほんまやったのか」
「そんなことより、そろそろみんなのとこに行こう」
らっだぁのマフラーを手に持ち、立ち上がる。
ミレナはそのマフラーを巻いた。
「これで、ずっと一緒」
その言葉はどこか俺の心を揺らした。
らっだぁの声が頭に響く。
『俺ら運営はずっと一緒だよ！』
いつだかの配信中にらっだぁがそう言った。
らっだぁは、ずっと一緒だ。
「…行こか」
「うん」
「まず、らっだぁの骨を入れる箱、これなんやけど」
「入れたら、どこに埋めるの？」
「……らっだぁの、好きなとこ」
「それってどこ？」
「……ここや」
地面を指さす。
「この、公園？」
「ちゃう、この世界」
らっだぁは、崩壊する前の世界が大好きだった。
春桜見て、夏海行って、秋旅行行って、冬スノボーして。
全部らっだぁが好きなとこ。
「じゃあ、ここに埋めよ」
「ああ」
【らっだぁ】…配信者。誕生日は11月11日、特技はスノボー。
【能力】嗅覚 【遺品】マフラー、ニット帽、日記
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RE:0096 - 絵、上手くね.....? (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
みれな(プロフ) - らべらばーさん» コメントありがとうございます！参考にさせていただきます！健康に気をつけて、これからも見て頂けると幸いです！ (2020年2月28日 22時) (レス) id: 095cac289b (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 他にも、み.ど.ろ.ん.ぱの能力から取るとか……たとえば怪物とか、殺人とか覚醒とか。更新頑張ってください！！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 更新いつもお疲れ様です！ そしてエンペラーさんの能力についてなんですが、私には思い浮かばなかったので、ほわっとしたなんとなくの文だけ伝えておきます。一見チートに見えるけど、実は隠れた大きな弱点があるもの、等が個人的に好きかなぁ、と思います！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mirena | 作成日時：2020年1月18日 21時
