gear26 ページ26
【緑色視点】
「ミレナ！！」
何度も名前を呼ぶ、その度に少しの狼狽えが見えるがそれ以上の進歩がない。
「ゔゔぅ！！」
ミレナの手がこちらに向かって伸びてくる。
終わりだと思い目を瞑った。
……何も来なかった、恐る恐る目を開ける。
そこには、腹を抱えてうずくまるミレナが、血をぼたぼたと流していた。
吐血もしている、明らかに重症だ。
「ミレナ！！大丈夫？！」
「ゔゔあぁっ！！」
こっちをキッと睨み威嚇する。
完全に鬼だ、人間とは思えない雰囲気を感じる。
「もう……何も出来ないの…？」
【エンペラー視点】
暗い空間に、スクリーンが映し出されている。
その映像には、能力者達と鬼子が映し出されていた。
「そうそう……こういうのが見たかった……」
一人嬉しそうに呟いた。
「救うことの出来ないものを……どうするのか……楽しみだ……」
スクリーンには今、鬼子達の有り様をただ呆然と見ていた少女が映る。
俺が『派遣した』サキだ。
「サキは……どうするのかな」
【ショッピ視点】
走馬灯が見える。
足元には沢山の彼岸花が咲いている、とても綺麗だった。
目の前には、底が見えない川が流れていた。
対岸とは届きそうで届かない距離があった。
ボーっと見ていると、対岸から誰かがこちらにきている。
赤いマフラー、青のニット帽、間違いなかった。
「らっだぁさん！！」
「やあ、ショッピ君」
「らっだぁさん！ごめんなさい！俺、俺！！」
「いいんだよ、怒ってないし、恨んでもないし、悔やんでもないよ」
「らっだぁさん……」
「ショッピ君…生きなきゃいけないよまだ。あの崩壊した世界で、生きなきゃいけない」
「な、何でですか」
「崩壊した世界でみんなが生きる為には、ショッピ君はいるべきだ、俺の分まで」
「……！！」
「そうそう、ミレナに言っといて、俺の遺体食べていいよって。人間は食べちゃダメって言い続けてきたけど、俺を食べて力を発揮して生きて欲しいんだ、最後のお願い」
「……わかり…ました……！」
「泣かないで、ショッピ君！さぁ、行って来い！」
「……はい！」
視界は狭まって、ただただ白い空間が広がる。
生きなきゃいけない、生きなきゃいけない。
らっだぁさんの意志、継ぐんや。
鬼子のミレナを守る役目を果たす。
きっとこの世界にはミレナの存在に意味がある。
もう、迷わない、狂わない。
【強気】…キョウキ、ツヨキ。それは強い意思。
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RE:0096 - 絵、上手くね.....? (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
みれな(プロフ) - らべらばーさん» コメントありがとうございます！参考にさせていただきます！健康に気をつけて、これからも見て頂けると幸いです！ (2020年2月28日 22時) (レス) id: 095cac289b (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 他にも、み.ど.ろ.ん.ぱの能力から取るとか……たとえば怪物とか、殺人とか覚醒とか。更新頑張ってください！！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 更新いつもお疲れ様です！ そしてエンペラーさんの能力についてなんですが、私には思い浮かばなかったので、ほわっとしたなんとなくの文だけ伝えておきます。一見チートに見えるけど、実は隠れた大きな弱点があるもの、等が個人的に好きかなぁ、と思います！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mirena | 作成日時：2020年1月18日 21時
