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gear19 ページ19

【ミレナ視点】

数百メートル走ると、らっだぁさん達が本当に戦っていた。

武器を持つ相手に、武器を持たないで。

私達が来たことにきょーさんが気付いた。

「どりみー!!ミレナ!!何で来たんだ!」

その言葉に全員の目線が私達に来る。

奥で戦っていたらっだぁさんと女の人が目を丸くしている。

女の人は嬉しそうに、らっだぁさんはそっちのけで私に走りよった。

「トワ!良かった無事で!」

「トワ……?誰……?」

私をトワって呼んだ?この人、誰?

「覚えて、ないの?」

「わかん、ない……」

それより、何でらっだぁさん達はこんなに怪我してんの?

この人がやったの?

よく見ると後ろにも知らない人が2人いる。

この3人がらっだぁさん達に怪我させたの…武器を持たない人に武器で。

……許せない、守る、守るんだ。

歯を噛みしめる、牙があらわになる。

手に力が入る、長い爪があらわになる。

「ほんまに鬼や…」

後ろの小さな男のつぶやきが聞こえた。

鬼でも良い、守るんだ。

「うあぁああぁぁぁぁあああぁぁ!!!!」

喉の奥からバケモノのような声が出る。

その勢いに乗って、私は目の前の女の人に飛びかかった。

女の人はガードすると必死に私に訴えた。

「トワ!!私よ、サキよ!!」

「知らない!!守る!!」

サキが後ろに大きく下がると、大剣を振り回す男が前に出た。

「やっぱ鬼子危ないやないかい」

確実な斬撃が容赦なく来る。

少し擦りながらも、何とか避けて距離を詰めた。

「傷つけた!守る!!」

三本の爪痕が男の頰に出来る、自分にも確かな手ごたえがあった。

守るとしかもう言えなかった、守りたいから。

「守られた分、守る!!許さない!!」

「ミレナ!!良いから!!」

らっだぁさんの制する声が聞こえる。

みんなの大丈夫と言う声が聞こえる。

それでも、完全にあの3人が退くまで守り抜く。

危険な鬼子だろうが、人間じゃなかろうが。

「守る!!」

そう言うと同時に、1人でがむしゃらに走り出した。

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RE:0096 - 絵、上手くね.....? (2020年6月4日 14時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
みれな(プロフ) - らべらばーさん» コメントありがとうございます!参考にさせていただきます!健康に気をつけて、これからも見て頂けると幸いです! (2020年2月28日 22時) (レス) id: 095cac289b (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 他にも、み.ど.ろ.ん.ぱの能力から取るとか……たとえば怪物とか、殺人とか覚醒とか。更新頑張ってください!! (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 更新いつもお疲れ様です! そしてエンペラーさんの能力についてなんですが、私には思い浮かばなかったので、ほわっとしたなんとなくの文だけ伝えておきます。一見チートに見えるけど、実は隠れた大きな弱点があるもの、等が個人的に好きかなぁ、と思います! (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mirena | 作成日時:2020年1月18日 21時

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