gear17 ページ17
【コンタミ視点】
戦いの火蓋が切られた。
人数的になら、1人多い俺らに勝機がある。
だが、圧倒的に不利な状況だった。
相手は武器を持っている、ショッピ君が弓、ロボロさんが大剣、サキが短刀。
それに比べてこちらは全員拳だ。
相手の策にハマってしまえば確実に負ける。
目の前で大剣が振りかざされる。
確実に避けて、その反動で瞬時にロボロさんに近づいて顔目掛けて回し蹴りをする。
かかんで躱されて、距離を置かれる。
俺が突っ込むと同時に、後ろからレウさんが飛んで手に持っていた大きな瓦礫を投げる。
ロボロさんはそれを一刀両断する。
切れ目から俺は、ロボロさんの顔面に一発拳を入れる。
「…レウさんナイス」
後方に飛ばされたロボロさんは受け身を取って体制を整える。
「……あんまり、効いてないみたい」
ロボロさんは不敵に笑った。
【サキ視点】
私の相手はらっだぁ、か。
らっだぁの武術は達人以上のものだ。
短刀を振っても、蹴ってもかすりもしない。
来る拳と蹴りは素晴らしいものだった。
だけど、らっだぁの攻撃は私にも当たっていない。
互いに避けて、互いに攻撃しての攻防の繰り返しだった。
回し蹴りを後ろに退いて避けるらっだぁは、怒りの表情は消えない。
「らっだぁやるね……鬼子になったトワ…そんな大事？」
「当たり前に決まってんだろ…」
「何で？」
「ミレナは望んでもない鬼子としての運命与えられて…それでもミレナは受け入れて！なのに危険なものとか言われて！たくさん傷ついてる筈なのにそれでも苦しい表情見せないで！……ちょっとやそこらのことで苦しむ俺たちを助けてくれた…！これ以上もう、傷つけさせたりなんか、させねぇ！」
「……そう、でもトワは、人を食べるのよ？受け入れたってことは。トワは鬼よ、それでも守るの？」
「鬼じゃない！ミレナも人間だ！！！」
らっだぁの怒声は周りに響く。
全員が戦いの手を止めてこちらを見る。
らっだぁはそれに気づかずに更に声を荒げて続けた。
「人も食べない！絶対に食べない！！鬼じゃない！哀れで強い人間だ！！」
らっだぁがこんなに声を荒げることはほぼなかったのだろう、みんな怪訝そうな顔をしている。
らっだぁの目からは一筋の涙が流れる。
誰かが言わずともわかる、今言ったこと全てが本心であることは。
「守りたい理由はちゃんと頭に刻んだ…それでも……私は行かなくてはいけない…退かない…それが本心ならば、止めてみせろ」
短刀を手に、私は突っ込んだ。
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RE:0096 - 絵、上手くね.....? (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
みれな(プロフ) - らべらばーさん» コメントありがとうございます！参考にさせていただきます！健康に気をつけて、これからも見て頂けると幸いです！ (2020年2月28日 22時) (レス) id: 095cac289b (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 他にも、み.ど.ろ.ん.ぱの能力から取るとか……たとえば怪物とか、殺人とか覚醒とか。更新頑張ってください！！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 更新いつもお疲れ様です！ そしてエンペラーさんの能力についてなんですが、私には思い浮かばなかったので、ほわっとしたなんとなくの文だけ伝えておきます。一見チートに見えるけど、実は隠れた大きな弱点があるもの、等が個人的に好きかなぁ、と思います！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mirena | 作成日時：2020年1月18日 21時
