gear14 ページ14
【ショッピ視点】
壊れてしまったガラクタの街をロボロさんと走る。
この速度を維持して走り続ければ、深夜くらいにはらっだぁさんの元へ着く。
「ショッピ君」
ロボロさんが走りながら呼んだ。
「何でしょう？」
「先、行っててくれへんか？」
突然そう言った。
「どうしてですか？」
「用足しに行くだけや、後から追いつくから安心せぇや」
「……分かりました」
ロボロさんはその場で身を翻して速度を落とした。
俺はそのまま、太陽に向かって走り続けた。
【ロボロ視点】
ショッピ君が先に行って、俺はそこに1人静かに立っている。
いや、1人やない。
太陽が沈む空を睨み続けた。
「おるんやろ！隠れんでええぞ！ずっとつけてきやがって！」
そう叫ぶと、崩れたビルの陰から誰かが出てきた。
「……バレてたんだ」
声からして女だった、クールで静かな冷たい声だ。
「お前誰や」
「私は…サキ、咲くに鬼って書く」
「……いつからついて来とった」
「……あれ、アンタは名前ないの？」
変わらない表情があらわになる、何も感じていないような無表情さだった。
片目が隠れるほどの黒の前髪は一部紫で、長い髪を高く結っている。
「…ロボロや」
「本名じゃない」
たしかに本名じゃない、世界が壊れる前に実況者としての名前がロボロだ。
でもこれで名乗ると決められている、グルッペンに。
「悪いけどロボロなんだよなぁ」
「……まぁ良い」
「で、何故後を追ってきたんや？いつからついて来とったん？」
「アンタに用があるわけじゃない……でも目的地はアンタと同じ」
「……まさかお前」
「…私も能力者よ、目的は鬼子の『トワ』なの、でも居場所を知らなかったから利用した、それだけ」
「トワ……？」
誰だ、トワって、鬼子の名前か？
いや、でも、マンちゃんの情報だと鬼子の名前は『ミレナ』じゃ？
「私は『トワ』と世界が壊れる前からの知り合いなの、だから会わなきゃいけないの」
そういう事なのとサキは言う。
たしかに会うだけなら目的は一緒だ。
「……わかった、一緒に行くで」
「あら、優しいのね、ありがとう」
ありがとうと言う割には変わりのない無表情だ。
俺らは再び登り続ける太陽に向かって走り出した。
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RE:0096 - 絵、上手くね.....? (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
みれな(プロフ) - らべらばーさん» コメントありがとうございます！参考にさせていただきます！健康に気をつけて、これからも見て頂けると幸いです！ (2020年2月28日 22時) (レス) id: 095cac289b (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 他にも、み.ど.ろ.ん.ぱの能力から取るとか……たとえば怪物とか、殺人とか覚醒とか。更新頑張ってください！！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 更新いつもお疲れ様です！ そしてエンペラーさんの能力についてなんですが、私には思い浮かばなかったので、ほわっとしたなんとなくの文だけ伝えておきます。一見チートに見えるけど、実は隠れた大きな弱点があるもの、等が個人的に好きかなぁ、と思います！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mirena | 作成日時：2020年1月18日 21時
