gear1 ページ1
私は、気がつけばボロボロな世界にポツンと立っていた。
かく言う私もボロボロだった。服が破れ、至る所から血が流れ、見るからに瀕死の状態だった。
それでも、怪我だらけの足でしっかりと壊れた世界に立っていた。
奇跡的に生き延びた、あの核戦争の崩壊が起きても尚こうして。
太陽はもう間も無く沈み、辺りは暗闇に包まれるだろう。
その時には、私はどうなっているのか。
誰にも知られず力尽きるのだろうか。
ぼーっと考えていると、後ろから声がした。
「……え、女の子いるよ？！」
「ほんまやん！おーい！」
その声に、ゆっくりと振り返る。
あれば誰だろう。
青いニット帽を被り、赤いマフラーを巻いている男と、青色でKと大きくデザインされた黄色のパーカーに黒の蝶ネクタイをつけた男がいた。
他にも生きている人がいたと思うと、何処かに安心感を感じた。
男達が、瓦礫を掻き分けて私に近づいてくる。
よくよく見ると、私とは違って彼らは無傷だった、何故だろう。
私の前に辿り着くと、赤いマフラーの人は凄く心配してきた。
「だ、大丈夫？！めっちゃ怪我してるから大丈夫じゃないけど、とにかく大丈夫？！」
「落ち着けらっだぁ、とにかくこの子連れて治療するぞ！」
「そ、そうだな！おい、俺ら見えてる？」
私は、見えてると喋りたかった、でも喋れなかった。
心はこんなにお喋りなのに、言葉を発せなかった。
どうやって、喋るんだっけ……？
「とりあえずおぶってやるから、乗れよ」
おぶる？何だろうそれは……彼は背をかがめて、私に背中に乗るように指示している。
とにかく私は大きな背中に寄りかかって、身を彼に任せた。
彼は私を背中に持ったまま立ち、歩き出した。
マフラーの人は前を先導して、瓦礫を掻き分けて通りやすい道を作りながら歩いている。
何処へ行くのだろう、もしかしたらこの人達は天国から迎えにきたのかな？
そう思うと、そうなんだなぁと納得して私は目を閉じた。
おぶるって、こんなにあったかく感じるんだなあ。
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RE:0096 - 絵、上手くね.....? (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
みれな(プロフ) - らべらばーさん» コメントありがとうございます！参考にさせていただきます！健康に気をつけて、これからも見て頂けると幸いです！ (2020年2月28日 22時) (レス) id: 095cac289b (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 他にも、み.ど.ろ.ん.ぱの能力から取るとか……たとえば怪物とか、殺人とか覚醒とか。更新頑張ってください！！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
らべらばー - 更新いつもお疲れ様です！ そしてエンペラーさんの能力についてなんですが、私には思い浮かばなかったので、ほわっとしたなんとなくの文だけ伝えておきます。一見チートに見えるけど、実は隠れた大きな弱点があるもの、等が個人的に好きかなぁ、と思います！ (2020年2月28日 14時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mirena | 作成日時：2020年1月18日 21時
