[男主]幽霊に恋された。ストーカーだった。男だった。終わった[BL]

大好き　　３５ ページ36

北条 紫side





それは、
春が過ぎ初夏にうつろうとするなんとも中途半端なおかしいだった




雨が降ってるのに、
空は晴れ太陽がさしている



狐の嫁入りなのかなぁー？
なんて、
ふざけながらぼんやりとしつつ欠伸をもらし暇をもて余した僕は、
暇潰しに小さな古本屋さんにはいった




趣のある店内は、
しーんと静まりかえり何も聞こえない




それにたいして、
もう少ししたら、このお店つぶれるのかな…？なんて失敬きわまりないことを考えていた



僕が見えるはずのない店員さんを、
じっと見据える




扉が開いても気づかないほど、
その人は本に熱中していた



それも、危機迫る顔で



なぜそういう顔だったかというと、
読んでいた本がミステリー小説の常識を逸脱したハラハラのへんてこミステリー小説だったからだが………




その危機迫る顔を、
じぃっと見つめているとパッと顔をあげ僕にむかってまぁまぁ、無愛想だが微笑んでこう言った





「いらっしゃいませ。」



と。




その時、疑問に思った。



なんで、
この人僕が見えてるの……？と。




＊＊＊＊


更新遅れました！
僕ちゃんごめんね！


お気に入りとか、
見てくれてる人もごめんね！

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