9つめ。 ページ9
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相澤「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事、出る時間ないよ。雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは"先生側"もまた然り。」
Aのふわふわな髪を風がさらさらとなびかせて行く。ぼおっとしながらも、Aはキツネのぬいぐるみを抱きしめながら頭を回していた。
相澤「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈
中学の頃からやってるだろ？個性禁止の体力テスト。国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる。合理的じゃない。まぁ、文部科学省の怠慢だよ。
爆豪、中学の時、ソフトボール投げ何mだった」
Aの斜め右にいた爆豪は、いつになく不機嫌そうに答えた。
爆豪「67m」
相澤は爆豪を移動させてボールを投げて渡した。
相澤「じゃあ個性を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。早よ。思いっきりな」
Aは興味が湧いたらしく、1歩踏み出て顔を上げた。
爆豪「んじゃまぁ」
大きく振りかぶって、爆豪は個性を乗せてボールを投げた。
爆豪「死ねぇ！！！」
Aは爆風を気にも止めず、にこにこと飛んで行ったボールの方向を見詰める。ふわふわと不規則に揺れる髪がAのわくわくとした楽しさを表しているようだった。
相澤「まずは自分の"最大限"を知る。それがヒーローの
相澤の示した画面には、"705.2m"の数字が並んでいた。一気に湧き上がるクラスメイト。校庭はがやがやと騒がしくなった。
「なんだこれ！！すげー
「705mってマジかよ」
「個性思いっきり使えるんだ！！さすがヒーロー科！！」
ぴたり、相澤の言動が止まったのをAは感じた。そして変わらずにこにことしながら話を聞く。
相澤「………面白そう…か。ヒーローになる為の三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい？よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、
除籍処分としよう
生徒の
ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ。」
やっぱりね、とでも言いたげに首を傾げてAはやはりにこりと笑った。不満を漏らすクラスメイト達に、相澤は世の中の理不尽さを淡々と説明して個性把握テストは開始された。
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ちゅる(プロフ) - すごく面白くて初めて感想描いてみました、、いままで読んできた小説の中で一番設定が好きです！ (11月11日 0時) (
レス) id: aed173f286 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 応援してます！ (2023年2月21日 2時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
⚪︎△ - 家での様子見てみたいです！おうえんしてます！！ (2022年12月7日 20時) (レス) id: 5a19af4b70 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - この作品一番好きです！ 応援してます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 可愛い 好きすぎます 頑張ってください!! (2022年9月20日 17時) (レス) @page29 id: badda1f22b (このIDを非表示/違反報告)
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