10あまり5つめ。 ページ15
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____結果から言えば、第1試合はまさに悲惨であった。
勝ったはずのヒーロー側が酷く傷つき、負けたはずのヴィラン側がほぼ無傷。異様であった。
Aですら、少し顔を顰めたほどに。
だが、ヒーロー活動において、この結果は最も現実的だった。ヒーローは敵を殺さず確保しなければならず、敵側は何のハンデもなしにヒーローと戦える。ヒーローとは違って何の足枷もなく殺すことだってできる。
酷く、現実的な第1試合だった。
『せんせ、』
オール「……ゴメンヨ」
一通りの試合が終わった後、Aはオールマイトに声をかけた。
『デクくん、けがしてるから、わたし、授業うけれませんか？』
そう、第1試合は緑谷が大怪我を負ってしまった。その為、Aの相手をするはずだった緑谷は保健室だ。と、誰かがAの肩を掴んだ。
爆豪「クソデクの代わりに、俺がてめぇの相手をしてやるよ」
爆豪だった。
Aは少し驚き、そしていつも通りににこりと笑った。オールマイトが慌てて止めるが、他に相手も居らず、A1人だけ授業を受けさせない訳にも行かない。自分自身の活動限界もあった。
こうして、Aの相手は爆豪になった。
耳郎や八百万の制止も笑顔で跳ね返し、Aは試験会場へと足を踏み入れた。
一対一。1試合終えたあと、というハンデはあるが、相手は爆豪だ。自然とモニタールームには緊張が走った。
八百万「Aさん……」
切島「心配だな、爆豪が何すっか分かったもんじゃねえ……」
蛙吹「ケロ……」
耳郎「あんなに止めたのに…」
オール「最終試合……スタートだ、」
オールマイトですら、緊張を含んだ声色でそれを告げる。1対1ということもあり、捕獲テープか行動不能のどちらかとなった。核に触れて勝つことは出来ない。
『……どうしよっかな。』
Aは考えた。ひたすらに頭を回した。そして、壁に手を触れてAは自分の立っているビルの最上階、その一室だけ、
かつかつ、と階段を上がってくる音。にこりとAは笑みを浮かべる。僅かに、不安が混じっていた。
爆豪「やンなら怠慢だ。ご細工なんざ俺には効かねェかんな。」
『うん。そうだね。』
そうして、爆豪はAに飛びかかった。手のひらからバチバチと音がする。モニタールームの一同が、顔を顰めた。
が、
爆豪「なっ、ンだ、コレ！！！」
爆豪の攻撃は、Aには届いていなかった。
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ちゅる(プロフ) - すごく面白くて初めて感想描いてみました、、いままで読んできた小説の中で一番設定が好きです！ (11月11日 0時) (
レス) id: aed173f286 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 応援してます！ (2023年2月21日 2時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
⚪︎△ - 家での様子見てみたいです！おうえんしてます！！ (2022年12月7日 20時) (レス) id: 5a19af4b70 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - この作品一番好きです！ 応援してます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 可愛い 好きすぎます 頑張ってください!! (2022年9月20日 17時) (レス) @page29 id: badda1f22b (このIDを非表示/違反報告)
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