23話 ページ24
「しょうがない、それを頼りに送ってやれ…」
「俺は次の仕事がありますよ」
「………じゃあ、アイツを呼べ。確か空いてるはずだ」
Aはせっかく仲良くなったのに、クザンじゃないのか……と内心がっかりした。
海軍大将が船に来たらまずいとは全く考えない。
「しょうがないね、呼んできますよ。Aちゃん、しばらくここで待っててね」
「はーい。センゴクさん、お話ししよう」
クザンが出て行くのと同時に、Aはソファにドカリと座った。
センゴクは平気でくつろぎ出すAに目を開いたが、すぐに会話に応じてやった。
「センゴクさんって強いの？A戦ってるところ見たことない」
「ああ、まあ……そこらへんの奴らには負けんだろう」
「ふーん。すごいんだね」
自分とニコニコと楽しそうに話をする少女。
センゴクはじんわりと心が温かく、孫を見るような愛おしさを感じた気がした。
しばらくして、ドアがノックされた。
「はーい、連れてきましたよっと」
「なんじゃ、この小娘か」
「あ、大将赤犬」
今度は赤犬。最高戦力が集結しつつあった。
Aははじめて見た！とはしゃぎ近寄って行く。
「わしを知っとるのか」
「お兄ちゃんが新聞で見せてくれた。
ねえねえ、マグマ出して！Aマグマ見たことない！」
赤犬はたじろいだ。
なぜこの子はこんなにも楽しそうに近寄ってくるのか。
一般人の女の子にとって、怖くないのか。
ひどく混乱したが、それを表には出さない。
低い声で「ダメじゃけェ」というだけだった。
「送り届けてやってくれ。ビブルカードを持っている」
「よろしくねー」
センゴクに言われては仕方がない。
面倒だと思いつつも、仕方なく部下たちを集めて船に乗せた。
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ピーちゃん - とても面白くて愛らしかったし (2022年10月28日 20時) (
レス) @page42 id: e9f23f5dc7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - ３４５回も会議やっての笑った!!!めちゃ面白い!!!これからも頑張ってください!!! (2022年10月13日 12時) (レス) @page37 id: 407d8a27ca (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - tottemo_ringoさん» ありがとうございます！！夢主ちゃんはわがまま末っ子気質なもので困りますね笑好きになっていただけてとても嬉しいです…！優しいお言葉とても力になります！ (2022年8月22日 0時) (レス) id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
tottemo_ringo(プロフ) - 今日初めて読みました。最初は主ちゃんに対して、なんやこの子！めっちゃわがままやんけ！といい印象ばかりではなかったものの、期待し読んでいくうちに完全にオチました。主ちゃんの性格と、周りの関係や反応がとても好きです。無理せず、更新お願いしたいです！！ (2022年8月9日 3時) (レス) @page37 id: 4137b5ba4e (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - みなさま大変お久しぶりです。長い間こちらの作品を放置しておりましたが、最近になってちょっとだけ書きたくなって戻ってきました。今後続けて連載していくかは未定です。書きたくなった時だけ書きます。あまり期待せずに暇つぶし程度に見てくださると嬉しいです。 (2022年8月6日 20時) (レス) @page36 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センカ | 作成日時：2019年8月18日 18時
