過去のハナシ 及川目線:1 ページ13
その人を初めて見たのは、中学2年のとき。
女子の高校バレーの見学に行った時だった。
何で女子のバレーを見なきゃならないのか、最初は疑問だったが、
その人は、１人だけ、格別に輝いていた。
どんなボールも拾い、間違いなく繋いでいた。高校1年とは思えない技術を持っていた。
しかし、彼女のチームメイトは、彼女の存在をプレッシャーに感じているようだった。
スパイクがブロックにつかまり、それを彼女が懸命に拾う。
そんなことが何度も続いていた。
周りの人も、彼女を賞賛するのでは無く、チームメイトを非難するように変わっていた。
相手のマッチポイント、絶対絶命。
彼女のチームのスパイクがブロックに弾かれた。
彼女はそのボールを拾い、自分のチームへ託した。
しかし、“チームメイト誰一人”、そのボールを繋ごうとはしなかった。
彼女は床に座り込み、俯いた。
その体に試合中の強さは、無かった。
後から聞いた彼女の名前。
影山A。
もう一度、彼女のバレーが見たいと思った。
しかし、その試合以降、彼女が試合でバレーボールをすることは無かった。
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葵sora - かなさん» ありがとうございます！頑張ります！ 返信、遅くなってしまいすみません！！ (2018年1月8日 1時) (
レス) id: c2f1efe468 (このIDを非表示/違反報告)
かな - おもしろかったです！夢主ちゃんが切ない、、、 更新頑張って下さい！！ (2017年8月24日 13時) (レス) id: 3c0cb90f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵sora | 作成日時：2016年7月18日 17時
