12話 ページ12
静かに自分を落ち着かせるように息を吸った。そして全員が見渡せるようなところへ移動した。
『私は嘘をついていた。』
全員の頭にハテナがついた。
今はそれでいい。
『私の母は魔女でした。だからその血を受け継ぐ私は魔女の血があるの。』
全員の空気がピリッと変わった。
『ごめんね。みんなの大切な人を奪ってしまったのは母なの。』
ひ 「え...」
ゾ 「嘘だろ」
シャオロンとコネシマは私に殴りかかろうとしてくる。ゾムに至ってはこのことが信じられないのかとても悲しんでいた。
『ごめんなさい。謝っても許されることではないって思ってるけどこれは話しておかないといけないと思って。』
ロ 「お前は無能ってだけでなくて人殺しの娘か」
し 「そんな言い方ないやろ！」
コ 「ロボロの言う通りやわ！！」
し 「Aを守るって決めたからだよ」
『もういいんだよ、ペ神。私の母の事は私の責任でもあるから。』
私が本気だということにペ神は気づいたのかもう何も言ってこなかった。少し悲しそうな顔をして。
オ 「2人の世界に入ってるとこ悪いけど、なんでこんなこと言い始めたん？」
『私はもうすぐ消えるから。それなりに償わないといけない。』
ト 「そんなことで償えると思ってるんか？ルイの事を殺したくせに！」
トントンの鋭く紅い眼から大粒の涙が溢れた。
確かトントンは大切な人のことを唯一心を許した人だったとペ神が言っていた。
『ごめんなさい。私は人殺しだから、あなた達に償わなければいけない。許してもらおうなんてさらさら思ってない。』
私が本気で消えようとしているのに気づいたのか全員が黙った。ペ神辛そうな顔しないでよ。
シャ 「お前が消えてもお前のことは絶対許さないからな！！！！！」
ロ 「お前が消えてもルイは戻って来ない！！！」
ショ 「ほんま先輩、クズっすね。」
私はショッピくんの言葉にとても傷ついた。というか、胸の辺りがとても苦しい。何だか勝手に目から涙が1粒...2粒...と頬を伝った。
『クズで無能な私を拾ってくれてありがとう』
ダッシュで自室に向かった。ペ神が制止する声も聞こえた。でも私は止まらなかった。自分の部屋はこの城の1番上だからそこから飛び降りてしまおう。
自室に着いた。
『もうすぐ、お母さんの所に行くね。』
ペ神が後ろから私の名前を叫ぶ声が聞こえた。
ペ神、ありがとう。
最後まで守ってくれて。
私は目を瞑りベランダの柵を飛び越えた
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3030997 - お前無能なのか……じゃあ僕は無能より下だね！どんくらいしたかって言うとうんちだようんち (2020年10月14日 15時) (
レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 読み終わった瞬間なみだが・・・・・お疲れさまでした！！ (2020年3月24日 21時) (レス) id: b76d909f9d (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - 泣いてしまった……作者様本当にお疲れ様でした！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: c80cc5bfcc (このIDを非表示/違反報告)
くるとん - 自然と涙が出てくるとっても感動するお話でした。お疲れ様でした！ (2019年3月31日 23時) (レス) id: a021f3fe97 (このIDを非表示/違反報告)
夏猫(プロフ) - 感動したたでぇー(´；ω；｀)マジで泣いたぁ〜!( / _ ; )ｲｲﾊﾅｼﾀﾞ〜 (2019年3月30日 16時) (レス) id: 1e7a204824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴ | 作成日時：2019年2月5日 22時
