太宰さんがマフィアから出て行ってくれない【文スト】

9話 ページ10

「マフィアボスと話をつけてきた。あんたら2人はマフィアの大事な構成員だからなぁ、良い身代金がつく」


金目的か。


「私の命はいくらになるのだろうね？」

『200円くらいじゃないですか』

「非道いね！？」


さて、どうするかなあ


まあいいや、どうせ帽子とか来るだろうし。


「助かったぜ、幹部さんよ」

「そりゃどうも」


太宰さんの余裕過ぎる態度に、長は不思議そうな顔をしたが、すぐにまたニヤニヤと笑みを浮かべる。きもい。


「あーあ、ボスのことだし、きっとAちゃんだけ助けるのだろうねぇ」

『日頃の恨みですね、ザマァww』

「君この状況判って言ってる？」

『太宰さんこそ状況判ってます？』

「お前ら静かにしろ！殺すぞ！」

「へえ、殺したら身代金手に入らないけど？」


太宰さんの変わらない口調に怒りを爆発させる長。


『多分200円くらいなんで大丈夫なんじゃないですか』

「Aちゃんそろそろ私怒るよ？」


わあー怖ーい


「さて、そろそろかな」

『そろそろですね』

「彼のことだから、君だけ華麗に助けて私は放置だろうねぇ」

『でしょうね』

「幾ら何でも非道くないAちゃん。私一応上司だよ？」


私と太宰さんの「そろそろ」「彼」という言葉に反応して銃を突きつけてくる男たち。


もう、遅い。


ﾊﾟﾘﾝｯｯ！

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