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11話 ページ12

私は太宰さんの腕を掴む。


「やだAちゃん積極t」

『違います。眼鏡盗られたからです』


触れた相手の異能発動を阻害する太宰さんに触れておかないと誰とも目が合わせられない。


「はい、Aちゃん」

『え、なんで太宰さんが持ってるんですか』

「先刻スっておいた」

『ありがとうございます』


この件については素直に礼を言うしかない。
眼鏡のレンズを拭き、掛け直す。ああ、これで大丈夫。落ち着くわぁ……


「よし、帰るぞ。Aは俺の車、青鯖は徒歩な」

「私は自分の車があるから構わないよ、そもそも君の車なんて乗りたくないし」

「はっ、残念ながら手前の車は制圧の時に間違えて爆破しちまったんだなぁ」

「だろうと思ったよ」


嫌いな人の車を爆破するのが流行ってんのかな、今のマフィアは←


「A、行くぞ」

『はーい』


中也さん優し!トリップしてきたときから思ってたけどめっちゃ優しい。


「ちぇ、仕方ない、歩いて帰るか」


マフィア本部までここから10キロくらいあるけど良いの?
どうせ部下でも呼ぶんだろう。



車の中で。


「悪ぃ、変なこと考えちまった」

『丸聞こえでした』


中也さんは変なこと考えてもすぐ謝ってくれる。太宰さんは悪びれもせず堂々と口にまで出してくる。


この双黒の違いは何だ、全く。


「コンタクトに変えたらどうだ?」

『コンタクト嫌いなので』

「うっかり他人の心の声が聞こえることよりもか?」

『はい』


何か気に入らないんだよね、コンタクトって。


「手前は眼鏡ない方がその……可愛いと思うんだが」

『……でもコンタクトは嫌です』


中也さん可愛い。


「ま、手前が嫌なら強制はしねぇよ」

『そうしてくれると嬉しいです』


幹部命令だとか言われなくて良かった。


さて、いつも通りの仕事の合間に太宰さんを何とかしてマフィアから追い出す方法を考えなくちゃ。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
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ああ - うーーん。 (1月13日 11時) (レス) @page24 id: b494e7f131 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - そうだったんですか!大丈夫ですいつでも面白い話待ってます! (2018年10月1日 17時) (レス) id: e8ca853bb3 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - サクラさん» 読んでいただいてありがとうございます。大変申し訳ありませんが、やつがれちゃんの方は諸事情により公開を一旦やめておりまして……すみません (2018年10月1日 17時) (レス) id: 19604f2ea5 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - いつも面白い小説見てます!あのやつがれちゃんで暗殺教室のパスワードがかかってて分からないんですが教えていただけませんでしょうか (2018年9月22日 0時) (レス) id: e8ca853bb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風寧 | 作成日時:2018年4月7日 16時

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