KZ Family

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Another story 貴和Side

アーヤと離れてた(っていっても夜だけだけど)３日間が終わった。
この３日間は今までのどの３日間より長く感じたかも。

１日目は和彦で、まぁアーヤを任せることに関しては心配ないと思ってた。
ただ、アーヤと寝るためって俺のところに研究道具を預けに来た時はちょっと…ね。
いつもなら研究道具を預かるくらいどうってことないんだけど…

あの後和典が理由つけて代わりに引き受けてくれたのって俺のためだよなー、多分。
そんなに分かりやすかったのか？俺。

なんか大人気ないことしちゃったなってのと、和典達ももうそんなに子供じゃないんだなってのが混ざって若干複雑だった。

２日目は臣で翌朝喧嘩とかしてしまってたけど、アーヤが夜のことを引き合いにしないってことは何事もなく過ごせたんだろう。

３日目の和典はもう安心だよな。
つい弱音とか吐いて困らせちゃったけど…
そこはちょっと甘えさせてもらったってことで流して欲しいところではあるかなーって。
今日も起きてくるなり、俺に軽くだけど腹パンしてきたし(笑)

アーヤが順番にそれぞれと寝るって決まった時からこの３日間はいろいろ思うところもあったけど、今ではそういう時間もあって良かったなって思う。

アーヤが俺だけに固執しないためにも、あいつら(弟達)がアーヤについてきちんと考えるためにも。
それから、勿論俺自身のために。

アーヤもこの３日間で、どれだけみんなに愛されてるかいつも以上に感じられたんじゃないかな。

４人のためならどんなことでも頑張るからね。
アーヤもその笑顔で笑ってて欲しい。
いつかは自立して俺から離れていくと思うし、その時は精一杯応援するから。
だから今はまだ俺の腕に抱かれててよ。

俺の腕の中で眠るアーヤの額に軽く口付けて俺は言う。



｢アーヤ、愛してるよ｣

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