KZ Family

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３日目 和典Side

……今日は俺が彩と寝る日か。

ベッドで目が覚めて最初に思ったのはそれだ。

いつもの様に着替えてリビングへ向かう。

するとやっぱりいつもの様に兄貴がいた。

？？？？

いつもならすぐ俺が来たことに気付いて挨拶してくれるんだけど…

｢兄貴、はよ。｣

貴｢あぁ、和典か。おはよう｣

……なんか全然元気ないけど大丈夫なのか？

多分、彩と離れてたから(しかも臣だったし)心配だったんかな。

俺らは勿論みんな彩が好きだし大切にしてるけど兄貴は桁違いに溺愛してるからな…。

俺が兄貴と自分の分の飲み物を入れてテーブルについたら、兄貴は突然話し始めた。

貴｢なぁ。俺さ、ほんとアーヤがいないと駄目かもしんない…｣

｢…………。｣

真剣に話し出すから何かと思ったら彩のことだった。

いや、これに俺、なんて返すのが正しいわけ？
わかんねぇ…

そうして兄貴と話してるところに、和彦が起きてきた。

彦｢貴兄、典兄、おはよう｣

｢あぁ、はよ｣

貴｢…おはよう｣

明らかに元気がない兄貴をみて、和彦は困惑してる。
この微妙な空気をどうしようかと考えるが、俺にはどうしようもなかった。
もともと、そういうのは俺じゃなくて兄貴がやってくれてたから。
互いにどこか気まずいような中、ふと臣達が遅いことに気づいた。

｢なぁ。遅くね？｣

彦｢何が？｣

｢臣と彩。｣

彦｢言われてみれば確かに遅いかも…｣

貴｢様子見に行く？｣

彦｢んー、どうする？｣

｢いや、そのうち起きてくるだろ｣

兄貴は心配してるっぽいけど、俺は臣も大丈夫だと思ってる。
なんだかんだあいつも彩のこと大事に思ってるだろうしな。

｢臣の事だ。どうせぐーたら寝てんだろ｣

そんな話をしていると、臣と彩が起きてきた。

臣｢はよー｣

貴俺彦｢｢｢はよー……って、え？｣｣｣

いや、なんで彩、こんなに機嫌悪いんだ？
思わず口を揃えて えっ て言っちまったよ

｢なんで彩、朝からそんな不機嫌なわけ？｣

臣｢あー、それはだなぁ…｢臣が怒ったの！｣｣

臣が何か言おうとしたらそれより早く彩が言葉を発した。

彩は何か喋り始めるしその一方で臣の機嫌も悪くなり始めたから一旦離れさせて、兄貴が彩から、和彦と俺が臣からそれぞれ聞いた話を照らし合わせるとこういうことだった。

臣がいつまでも寝ていたから彩は起こそうとしたらしい。でも、その起こし方が良くなかったみたいで、ただでさえ朝は弱い臣が彩に怒ったんだと。

……で、今に至る。

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