KZ Family

‥ ページ18

そして片付けも終わり、晩飯の時。

彩｢アーヤ、今日は臣と寝んねするの〜？｣

貴｢うん、そうd｢おうっ！今日は俺とだぞ！｣｣

貴典彦｢｢｢。。。。。。｣｣｣
彩｢？？｣

え？なんか急に静かになったんだけど。
俺なんかした？？(焦)

内心ちょっと焦って、

｢お、おい(？)｣

とりあえず発言すると、

典｢あ、あぁ。悪ぃ、ちょっと考え事してた。そうだな、今日は臣だったな｣

彦｢う、うん！そだね！｣

典と彦兄が慌てたように返事した。

なんだ？これ。

疑問を口にしようかと思ったけど、典が視線で気付いたように(何も聞くな)って言ってる気がしたからやめた。

ま、あとからこそっと典に聞けばいいしな。

そんなこんなでみんな晩飯も食い終わり、貴兄がアーヤを風呂に入れてる時。

ソファーでゲームしてた俺は典に呼ばれた。

典｢臣。お前ちょっと来い｣

｢？？おう｣

典は風呂場の方を気にしながら、典の部屋に向かった。

(典の部屋ってこんな感じなんだ。数学のもんばっかじゃねぇか)

滅多に入ることの無い典の部屋を見ながらそう思っていると、典が話し始めた。

典｢今日の晩飯の時の事なんだけど。ここ数日は兄貴の前で彩との事あんま言うな｣

｢は？なんで｣

典｢兄貴が特に彩にべったりなのはお前も分かるだろ？｣

｢あぁ、まぁ｣

典｢でも、ここ数日は俺らが彩と一緒だから兄貴はその分彩と離れてる訳だ。そこで、いつも一緒にいる人と急に離れて他の奴と楽しそうにしてるのを見たらどう思うか？そういうことだ｣

｢何言ってんのか微妙に分かんねぇ…。もうちょい簡単に言えよ｣

典｢例えば、お前に親友がいたとする。そしたらそいつとはいつも一緒だろ？基本的には｣

｢あぁ｣

典｢でもある日、そいつが他の奴と遊ぶとか言ってお前のいる前で他の奴と楽しそうに遊び始めた。それを見てお前はどう思う？｣

｢んなの嫌に決まってるだろ！なんで俺以外の奴と楽しくすんだよ！俺じゃダメなのかよ！｣

典｢ほら。そういう事だよ｣

｢あっ……｣

典｢分かったなら気をつけろ。まぁあからさまにその話題避けるのも逆効果だから上手いこと空気読んどけ｣

｢……分かった。典、サンキュ(ﾎﾞｿｯ)｣

典｢ん。じゃあした行くぞ。お前いつまで俺の部屋にいんだよ｣

｢うるせぇ！ここに連れてきたの典だろ！｣

典ってほんとよく見てるし考えてるよな。貴兄程ではないけど。

だから、憎まれ口叩きながらも俺は尊敬してる。

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