Open a door. 9 -N- ページ10
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次は……俺の番？
さっきから不安で仕方ない。
大野さんも、翔さんも、
相葉カさんでさえ、それに成功した。
でも、俺にも出来るのだろうか。
さっきから手は震えているし、背中には変な汗。
ゲームばっかやってるからかな…、そういう世界に慣れてるつもりだったけど、逆に慣れ過ぎて怖い。
その、果てを知っているから。
《…和也？大丈夫ですか？》
「っ……ええ。平気です」
震える俺を、４人が見つめるが、それらを全て無視して歩みを進める。
セリアが不安げな顔で俺を見た。
…アンタに不安そうな顔されると、俺まで不安になってくるからヤメロよ…。
その時、ふわりと握っていた俺の拳を、誰かの掌が包んだ。
ぱっと振り向くと、そこには笑顔の大野さんがいた。
「大丈夫だよ、ニノ…。落ち着いて？これをもらうとね……なんか気持ちが落ち着くんだ」
大野さんは一度目を閉じ、再び青い瞳を覗かせる。
ああ、やっぱり綺麗だ。
「……大丈夫ですよ、別に。怖くなんてないですから」
「んはっ、そうだよな」
オレ、可愛くねぇな………。
素直に怖いです!!って言えればいいのに…。
でも、目の前の人はきっと分かってくれる。
その証拠に、怖くないって言ったのに、握った手を放さないでくれる。
…俺はアンタの方が落ち着くんだよ。
《いいですか？》
「…ごめんなさい、大丈夫です」
《……和也。貴方は全てを照らし、善へと導く光の意志を継ぐべき者。貴方に…光の意志を授けます。――そして、貴方はキングの一部…”エース”…》
セリアがオレンジの様な光を、そっと俺の額に乗せた。
ふわぁん、と頭の先からつま先まで、一瞬のうちに暖かくなって…、
目の奥が、あったかくなって…。その感覚を逃がしたくなくて、目を閉じる。
握っていた拳からも力が抜け、汗も引いて行く。
その感覚が消えたとき、俺は目を開けた。
「……ニノ、ニノの瞳……綺麗な黄色だ…」
元の黒い目にもどった大野さんが、俺の目をじっくりと眺めながら言った。
「ほんと…ですか？」
「ああ……、お前の目……見ててあったかくなる…」
俺は、その言葉が…何よりもうれしかったんだ…。
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pin(プロフ) - 先を読むのがすごく楽しみです！ 描写がとても上手で引き込まれます！ 素敵な小説ありがとうございます！ (2015年3月10日 12時) (
レス) id: 447c3b5052 (このIDを非表示/違反報告)
白冬(プロフ) - この小説、すごく面白くておもわず小説にひきこまれてしまいそうです!! これからも、がんばってください!! (2013年6月30日 21時) (レス) id: 07017c16c7 (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 真夏さん» ありがとうございます!本当ですか!?リア友さんにもお礼を伝えておいてください！これからもよろしくお願いします♪ (2012年6月24日 10時) (レス) id: e058801f8f (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 和翔さん» 本当ですか!!ありがとうございます（><)頑張ります、これからもよろしくお願いします!! (2012年4月26日 17時) (レス) id: e058801f8f (このIDを非表示/違反報告)
けい - 和翔さん» ありがとうございます!!よろしくお願いしますm(__)m (2012年4月22日 10時) (レス) id: e058801f8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けい | 作成日時：2012年4月16日 23時
