気まぐれボイジャー【豪炎寺修也】第八章 (ページ22)

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２８８話#　気合と緊張ページ22

#家#

～Aside～

今日はヒロトと掃除と買い物を済ませて、夕方から料理を始めている。

冷蔵庫の前に寄りかかり、ヒロトが言った。

ヒロト「気合入ってるね～Aちゃん」

A「テスト期間、ろくに料理できなかったから、ストレス発散」

ヒロト「あ、それってサフラン？」

A「そだよ」

水に漬けたサフランをフライパンに流し込み、今度は流し台で野菜を洗って切っていく。

サラダはシーザーにしようと思ってるけど、５人分ってどれぐらいいるかなぁ。

微塵切りに切った野菜をボウルに放り込んでいく。

ヒロト「...何だか、嬉しそう」

A「え...？」

ヒロト「嬉しいんでしょ、豪炎寺くんが来るのが」

A「別に、普通だし」

ヒロト「またまた」

A「もう、からかわないで」

ヒロト「はいはい」

・

料理ができてきた。

キッチンで手を洗いながら考える。

あとはサラダをお皿に盛って、グラスを出して...

と、その時。

ヒロト「あ、来たんじゃない？」

A「！」

玄関から音がして、話し声も聞こえてきた。

ドキッ

な、なんだか...緊張する。

廊下の扉を開けて、ヒロトは玄関に出て行く。

そして緑川と共にリビングに入ってくる。

緑川「ただいまー」

緑川の後ろは、水色の髪をポニーテールに縛った背の高い男。

風丸だ。

風丸「お邪魔しまーす」

そしてその後ろには...

修也「ヒロト」

ヒロト「しばらくだったね」

修也「！」

彼はキッチンに立っていたあたしを見つけて微笑む。

修也「やあ！」

A「いらっしゃい」

黒いＴシャツに夏の七分裾のズボンという軽装の彼は、とても爽やかに見えた。

緑川「A、おつかれ！準備はどう？」

A「もう終わるよ、みんな手洗って席に着いてて！」

緑川「おっけ」

緊張しない...緊張しない...