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習い事 ページ6

「だだいま〜っ」

夜、光輝くんが仕事から帰ってきたから咲と玄関にお出迎えした。

「おかえりなさい」

「パパっ、咲ねぇ、幼稚園でお友達いっぱいできたよ!」

「すごいじゃん!さすが俺の娘!」

ぎゅーっとされてきゃあきゃあ喜ぶ咲が可愛い。

「あ。そうだ。亀梨先輩がホームパーティするらしくて」

光輝くんはとても交遊関係が広い。

咲も光輝くんに似たんだと思う。

自分の友達がいるわけじゃないから正直行きたくないけど仕方ない。

「みんなで行こうな」

光輝くんだけ行ったら?という言葉を飲み込んで「うん」と返事した。

「咲も行こうな〜っ!」

「パーティ?行くっ!」

「そー!亀梨先輩んち、めっちゃ広いぞ〜っ!」

「亀梨先輩っ!」

まぁ、咲が嬉しそうだしいいか。





家事を一通り終えた夜、寝室に入り幼稚園の年間行事予定を見た。

年中行事でいっぱいだ。

発表会のようなものがとにかく多い。

そして今日もらってきたクラブ参加者募集のお便り。

そこに並ぶのは、ピアノ、鼓笛、バイオリン、習字、絵画、造形、バレエ、創作ダンス、サッカー。

それぞれに毎月費用がかかるみたいだ。

「何々?お、咲がやりたいって言ってた鼓笛あるじゃん」

「とりあえず鼓笛を申し込もうかなと思って」

「ピアノは?うちにあるし。…あ、これは?」

光輝くんがクラブのお便りの下にある、スポーツクラブのチラシを手に取った。

「入学までに逆上がり、跳び箱、縄跳びなどが楽しく学べますだって。いいじゃん!これやらせようよ」

「咲に聞いてみる」

「聞かなくてもいいって。あの幼稚園お勉強系じゃん?外遊び少なそうだしやらせたほうがいいよ」

「…来週見学できるみたいだし、見学して咲にもやれそうなら申し込むね」

「…はいはい」

光輝くんはそっぽを向いて布団を被ってしまった。

「どうして怒るのよ」

「別に怒ってないよ。ただAはいつも自分の意見ばかり押し通すなって思っただけ」

「自分の意見じゃないでしょ。だって咲が習うんだから、咲がやりたいかどうか…」

「だからそれはわかったって。おやすみ」

「光輝くん、」

「…」

それからは何度声をかけても返事してくれなかった。

こうなるのが嫌から、いつも光輝くんに反論しないようにしてきてるのに。

そんな何でもかんでも言うことを聞いていたら、私の意見はどこへやったらいいの?

光輝くんにとって、私って何なんだろう…。

仲良し→←優しい彼



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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 藤ヶ谷太輔 , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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作成日時:2018年12月9日 19時

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