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「期待」 ページ13

「何か飲む?」
「お気遣い感謝します。でも結構です」

・・・・・・うん、子どもぽくないな。
悪く言うと可愛いげがない、良く言うと大人びているって言うんだろう。

「でもさ、君が来るなんて驚いたよ。テレビでよく見る有名人が目の前にいて会話してる、すごいよね」
「そうですか」
「うんうん。すごいよー。でも何でここに来るの?」
「何で、ということは意外ですか。僕がこの店に来ることが」

そりゃそうだろう。天才なんて言われてる子がさ何かを消してほしくて来たわけなんだけど、周りからしたら贅沢な気がするよね。

「意外じゃないって言ったら嘘になっちゃうからね」
「そうですか。では単刀直入に言わせて貰います。僕はこのピアノの才能は入りません。消してください」
「・・・・・・それは何で?周りの期待に耐えきれないとか?私は真っ当なきちんとした理由がない限り消さないことにしてる。」

店主の目が蛇のように細くなった。少年はその様子に少し驚いたかピクッと動いた。

「分かりました。順を追って説明します。」

ーーーーーーーーーーーーーーー
まず、こんなこと言ったらダメ何でしょうが僕はピアノに興味ないです。母がやれというからしかたなく。母は自分が否定されることに異常なほどの恐怖を感じます。

否定したらヒステリックになり誰も手がつけられなくなるんです。そんなんだから父に愛想を尽かされ不倫をされているんです。しかし離婚はしていないんです。まぁどうせ"あの"母のことです。世間体を気にして、でしょう。いっそのこと離婚すれば良いのでしょうね。しかしなぜか母を頑なにそれを拒みます。プライドというか意地なんでしょう。

さて、話を逸れますが僕は兄がいます。兄は運動が得意です。残念ながら僕はそんなにですね。でもその代わり音楽が得意だったんです。

母を昔有名な音大出身らしく、僕たちには音楽をやってもらいたかったんです。しかし僕だけでした。才能があったのは。だから、なのでしょう。兄を蔑ろにしています。一方父は兄をえらく気に入ってます。父は男らしく育ってほしいという考えですから。まぁ僕に対して女々しい、女らしくないと好かれてはおりません。

今話したように僕の家庭は

母と僕

父と兄

みたいになっているんです。


母は、僕を誇り、さすが私の息子と言っています。

そんな母に僕は今までの人生を全て決められていました。

「重圧」→←NO.3 「天才少年」



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作品ジャンル:ホラー
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嘘つきピエロ - 心に響くものがあってめっちゃ惹かれました! (2020年11月29日 1時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ドォナツさん» 返信遅くなりすいません!ありがとうございます!こういう世界観って書くのが難しいんでそう言ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます! (2020年5月14日 18時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
ドォナツ - ダークな世界観が大好きです!応援してます (2020年5月7日 16時) (レス) id: 871381f269 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - haru☆さん» うわああああ!すごい嬉しいです!私が好きな世界観を私なりに作っているのでそう言ってくださって嬉しいです!ありがとうございます! (2020年4月21日 22時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
haru☆(プロフ) - 世界観が凄い好きです、更新頑張ってください! (2020年4月21日 19時) (レス) id: 8a171a65b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイン | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2020年2月22日 13時

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