● ページ17
その後、講堂では入学時に貰ったパンフレットの補足説明がされた
そして、アイドル科と学ぶ生徒としては初めての女子生徒。つまり私の簡単な自己紹介をした。皆の反応はイマイチ、兎に角居ずらいのは確かだ
(女子生徒1人って最初に説明してくれてもいいでしょーよ…)
いきなり告げられた真実に内心頭を抱える
JKブランド共有どころか女の子同士の会話も無いとは。というか出来ないとは
んぐぐ、夢ノ咲をなめてかかってはダメだな、背筋を伸ばして気合を入れ直す
大体、HPとは色んな面で違いすぎるのだ
特にキラキラ度とか(HP上では皆さん眩しすぎて直視できなかったまでだ)
「………みち…くら？」
「んあぁ？」
ヤバい、いきなり声をかけられて変な声が出た。
……ってちょっと待てよ。今みちくらって言った？
「えーっと、私の事、ですか？」
「うむ、みちくらで合ってるか？」
「ごめん、これでみつくらって読むの…。満倉Aです」
「そうかそうか！俺は守沢千秋。よろしく！」
気前よく握手を求められたのでそれに素直に応じる。
さっき苗字を間違えられた事は彼……守沢千秋の明るさに免じて許そう
だって、こんな息苦しい所に押し込められて、皆どす黒い『何か』を持って、見据えているものだから、彼の明るさは私の心に少しばかり余裕を生んでくれた
「みちくら……いえ、満倉さん。教室に戻る前に職員室に寄ってください」
椚先生のいい声が講堂に響いた。
今先生も苗字間違えましたよね！間違え慣れてるけどやっぱ悲しい！
ご先祖様もこの状況見たら涙を浮かべるであろう、絶対に
「じゃあ、またね。守沢君。これからよろしくお願いします」
「勿論だ！クラスも同じだから顔合わせの機会も多いだろう、よろしく！」
えへへ、うるさいけど良い子だなぁ。もしかして、彼が友だち第一号？
先行きが不安だったけど、彼のお陰で幾分か救われた。
「私は今日からプロデューサーなんだっ！」
例えここに居る彼らが何かを抱えてここに来てたとしても、私はプロデューサーとしての仕事を全うするだけ――そうだよね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あさぎ(プロフ) - 豆餅太郎さん» 豆餅太郎さん初めまして！コメント＆嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります！先ほど豆餅太郎さんの作品も読ませていただきました！とても素敵な物語で…！お気に入りまでありがとうございます！完結まで頑張ります (2017年4月11日 19時) (
レス) id: d01a5a6786 (このIDを非表示/違反報告)
豆餅太郎(プロフ) - 初コメ失礼いたします〜！！ずっとこんな小説読みたいって思ってたんです〜!!文章も読みやすくて面白かったです。色々大変だとは思いますが更新、楽しみにしてます〜!!お気に入り失礼しますね。 (2017年4月6日 18時) (レス) id: aa46331757 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 莉音さん» 莉音さんコメントありがとうございます！とても嬉しいです〜！ 更新は不定期でのろのろとしてますが、あんスタの世界観を大切に完結にむけて頑張ります!! (2017年4月4日 10時) (レス) id: 595de2147b (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - 占ツクにあまりない世界観で、とても面白かったです！主人公が超鈍感とか、理由も大してないのにありえない程愛されてる等という幼稚な設定じゃなく、大人びた文章で設定もリアルで読みやすかったです！これからも頑張ってください！ (2017年3月29日 16時) (レス) id: 77ea6647a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あさぎ | 作成日時：2017年1月29日 19時
