EP.10 ゴールボーナス ページ37
次にアタシ達が試合するまでの間、特訓を重ねた。といってもアタシ達全員が違う学校出身で、しかも全員がFWの寄せ集めチーム。
つまり、大半はFW以外のポジションの経験がないと言うのと、パスとシュートの際にボールを出すタイミングが一人一人違うって訳。だから先ずはFW以外のポジションにも慣れていくのと、ボールを出すタイミングの練習を始めた。
でも、慣れたからと言ってそこで終わりにしてはいけない。先日に発表した自分だけの“武器”。これも一人一人違うから、なるべく試合で活かせるように作戦を立てることと……後は必要最低限の連携と……皆には是非
やるべきことが山積みだけど、時間は限られてるわ。次の試合までに仕上げられるかしら？
「おーい、風間！こっちにパスくれ！」
おっと、いけないいけない。今はパス練の途中だったわ。意識をこちら側に戻し、声を掛けてきた子へパスを出す。ボールは見事その子の足へ収まり、その場に立ち止まった。
「風間のパスってなんかしっくりくるんだよな。こう、ドンピシャってな感じで」
「あら、嬉しい事言ってくれるわね」
アタシのパスを賞賛する声に近くで聞いていた子達もその後に続くように、
「確かにな、姐さんがパスっていつも俺達がここに欲しいって時に出しくれるもんな」
「あれ貰った後にするシュート、なんでかいつもより調子が良いんだよなぁ」
先程までの自分達がしていた練習を中断して、コッチに来た。コラコラ、アンタ達練習はどうしたのよ。
軽く注意すると、自分達の持ち場に帰って行く。アタシも練習を再開しようとすると「睡ちゃ〜ん♡」と士道ちゃんの甘い声と共に背後から強い衝撃が。少し前のめりになりながらも地面に足踏ん張って耐え、前に倒れるのを防いだ。
この感じ、興奮しすぎて飼い主に思いっきり飛び付く犬と同じね。
「睡ちゃん、俺にもパス出して♡」
「はいはい、パス出してあげるから降りなさい。やるのはそれからよ」
「はぁ〜い♡」
アタシの言う事を聞き、背中から降りてそのままフィールドを駆けて行く。偶にこういう要求に応えてつつも、士道ちゃんとの連携も深めていった。
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ブラット - 乙夜と烏が一緒だとどっちか上がれなくない？ (2月3日 18時) (
レス) @page48 id: 4dbf5de316 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - mumuさん» そう言って頂けると嬉しいです(^^)試合後の絡みとか書いていこうかなとは思っています (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - ユキトさん» そうなったらJFU壊滅の危機になりそうですね(笑) (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
mumu - 乙夜と睡蓮が会ったらどうなるのか気になったので乙夜参戦は嬉しかったです。 (2023年4月19日 15時) (レス) id: c61307fab8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - JFUの腐ったミカンが睡蓮ちゃんを利用しようとすればE組+αに痛い目と弱味を握られそう… (2023年4月19日 9時) (レス) @page47 id: acc4cdc8d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年3月18日 17時
