カルマの時間�� ページ17
「先生は暗殺者を決して無事では返さない」
先生は一瞬の内に何かを作り、業の口の中に放り込んだ。けど出来たてほやほやだったのか「熱っ！」と驚いてた。
どうやら先生が作ってたのはたこ焼きみたい。
先生は業の顔色を見て朝食を食べてないと判断してマッハで作ったそう。
「先生はねカルマ君、手入れをするのです。錆びて鈍った暗殺者の刃を。今日一日、本気で殺しに来るがいい。そのたびに先生は君を手入れする。放課後までに君の心と体をピカピカに磨いてあげよう」
朝にした宣言通り、業が暗殺をする度に先生が手入れをした。
1時間目の数学では銃を抜くのが遅いと言われ、爪を手入れをされた。……たこ焼き柄なのは朝のを引きずってるわね。
4時間目の家庭科も失敗。ふりふりのピンクのエプロンを着せられた。可愛いわね。授業じゃなかったらスマホで写真撮ってたわ。
5時間目の国語も失敗し、今度は髪を手入れされた。
昨日はあんなに業にやられっぱなしだったのに、今日はその逆ね。けどどうしてこんなにも違うのかしら…。と疑問に思い渚ちゃんに聞いてみたところ、
「殺せんせーは弱点は多いしちょいちょいドジも踏む。慌てた時の反応速度も人並みに落ちるんだ。だけどガチで警戒してる時の殺せんせーの前じゃ例え不意打ちが得意な業君でも無理だよ」
殺せんせーの情報を持っている渚ちゃんだからこその見解。それを聞いて朝に言っていたのが腑に落ちた。
どうやら業は見誤っていたみたいね、殺せんせーの事を。相手はマッハ20の超生物。普通の先生とは違う……1人で殺せってのが最初から無理だったんだわ……。
・
結局その後も殺せないまま、放課後を迎えた。
業の事が心配だったアタシと渚ちゃんは一緒に業の元に向かった。辿り着くと本人は暗殺出来なかったイラつきと手入れされた屈辱で顔を顰めてた。
「業、今日で嫌って言うほど分かっただろ？1人じゃあ殺せんせーを殺さない事を」
「焦らないで皆と一緒に殺ってこうよ。殺せんせーにマークされちゃったらどんな手を使っても1人じゃあ殺せない。普通の先生とは違うんだから」
説得するように言っても業はアタシ達の話に聞く耳を持たない。ううん、何かを考えてるみたいで傍から聞いてないってのが正しいのかも。
………変な事考えてなきゃいいけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 702人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブラット - 乙夜と烏が一緒だとどっちか上がれなくない？ (2月3日 18時) (
レス) @page48 id: 4dbf5de316 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - mumuさん» そう言って頂けると嬉しいです(^^)試合後の絡みとか書いていこうかなとは思っています (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - ユキトさん» そうなったらJFU壊滅の危機になりそうですね(笑) (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
mumu - 乙夜と睡蓮が会ったらどうなるのか気になったので乙夜参戦は嬉しかったです。 (2023年4月19日 15時) (レス) id: c61307fab8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - JFUの腐ったミカンが睡蓮ちゃんを利用しようとすればE組+αに痛い目と弱味を握られそう… (2023年4月19日 9時) (レス) @page47 id: acc4cdc8d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年3月18日 17時
