EP.6 一次選考 ページ2
余りの過酷さにバケツに向かって吐く者が続出。しかし……
「ほら、胃の中全部吐いちゃいなさい。あ、そこのアンタ！仰向きじゃなくて横向きで寝なさい！吐いたものが気管内に入って窒息する可能性があるから！吐いたら少しでもいいから水分は摂りなさい。脱水防止よ、いいわね？」
吐く者の背を摩りながら、きびきびと指示を出す睡蓮。汗を流しながらも吐くまでには至ってない様子……というか平気そうな顔をしていた。
何せ彼は暗殺教室出身。殺せんせーを殺すために烏間の様々な訓練をこなしてきたのだから、どうって事ないのだろう。
だからこうしてダウンしている者を順番に介抱をしていた。
今介抱している者がある程度楽になったのを確認し、次の人の所に行こうとした睡蓮を背後から何者かが抱きしめ、動きを止めた。
その人物に心当たりがあるのか睡蓮は大きく溜息を吐いた。
「す〜いちゃん♡」
睡蓮に対して甘い声になる人物はチームVの中で一人しかいない。そう、ご存じ士道である。
「何かしら士道ちゃん…」
あの入寮テストの後、互いに自己紹介をし睡蓮は「触覚ちゃん」から「士道ちゃん」へ。そして士道は「ビューティーちゃん」から「睡ちゃん」へと呼び名が変わった。
この3日間睡蓮には必ずと言っていいほど士道が側にいた。
例えば、今みたいにこうして時と場所を考えずに抱きついてきたり、食事の際は睡蓮の隣を陣取るように座ったり、自由時間には抱きつくか、膝枕をしてもらうかのどちらか。
そして最後、就寝に関してなのだが…士道の恐れてなのか誰も彼の隣で寝たがらない。その為彼に懐かれている睡蓮が必然的に士道の隣で寝る事になった。
ここまではまだ良い。問題はここからだった。
全員の意識が眠りの世界に入っている中睡蓮だけ寝苦しさを感じ途中で起きてしまった。
その際彼の目に映ったのは、自分の布団の中に入り込み、胸元に頭を寄せ眠る士道だった。
これには流石の睡蓮も驚き、慌てふためいた。
その動きが士道にも伝わったのだろう、欠伸をしながら閉ざした瞼を少し開けた。
自分の布団で寝なさい！と抗議したが士道は、
「ペットの面倒を見るのはご主人様の役目でしょ〜？だからこれも問題な〜し」
と意味不明な回答をしてまた眠ってしまったのだ。
そんな生活が3日も続いた。
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ブラット - 乙夜と烏が一緒だとどっちか上がれなくない？ (2月3日 18時) (
レス) @page48 id: 4dbf5de316 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - mumuさん» そう言って頂けると嬉しいです(^^)試合後の絡みとか書いていこうかなとは思っています (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - ユキトさん» そうなったらJFU壊滅の危機になりそうですね(笑) (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
mumu - 乙夜と睡蓮が会ったらどうなるのか気になったので乙夜参戦は嬉しかったです。 (2023年4月19日 15時) (レス) id: c61307fab8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - JFUの腐ったミカンが睡蓮ちゃんを利用しようとすればE組+αに痛い目と弱味を握られそう… (2023年4月19日 9時) (レス) @page47 id: acc4cdc8d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年3月18日 17時
