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士道の鋭い指摘に今度は睡蓮が黙ってしまった。
そう、士道の言う通り睡蓮には幼少期より高い気配察知能力を持っている。元3ーEのクラスメイトの中にも気配察知を持っている者もいるが、その中でも睡蓮は群を抜いていた。
これがあったお陰で本人は勿論のこと、クラスメイトを数々の危険な場面を乗り越える後ろだてとなったのだ。
何故彼がこのようなものを持っているのかは今は割愛させて貰おう。
ただ、一つだけ教えるなら
……彼は自分を守る為に後天的に身についてしまった。
それがどういう意味なのかは……後の話にて分かるだろう。
・
さて、話は戻るが指摘された睡蓮は鳩が豆鉄砲を食ったような顔で「よく分かったわね」と誤魔化す訳でもなく即座に認めたのだ。
これには士道も驚く。
「え〜、そんな簡単に認めてもいいわけ？」
「まぁ、確かに情報は大切だけど、知られたならそこまでだったって話だし、それだけアンタの洞察力が優れてたってだけよ」
睡蓮は空いているスペースの床をペシペシと叩く。まるで、ここに座れという意思表示をしているみたいだった。
士道はそれに従い、睡蓮の隣に腰を下ろすと睡蓮は微笑を浮かべる。どうやら正解だったみたいだ。
「因みにいつ気付いたの？」
「ん〜、本格的に分かったのはさっき。けどそれまでは何で見なくても分かんだろうとか、背中に目でもついてんのかなっていうモヤモヤがあった。でもさぁ、正解した今なら今までの事にも説明がつくわ。あの入寮テストで俺の攻撃やハグを避けれたのも、態々後ろ向かなくても誰なのか認識出来たのにもな」
「けど、ずっと気配探ってて疲れないの？」と睡蓮を心配するような声をかける士道。それに対して「慣れてるから平気よ」とあっけらかんと答える。「心配してくれてありがとう」と士道の頭を撫でると急に抱きついて来た。
何とか、床に倒れずに受け止め「どうしたの？」と聞くと、頬を膨らまし、軽く唇をとがらせながら、
「これ知ってんの俺だけ？」
子供のように拗ねている士道に睡蓮はクスクスと笑ってしまう。笑われた事に不服と思った士道は睡蓮の肩に頭を乗せ、グリグリと動かし「はーやーくー！」と返答を促す。
それにも笑いながらも答えてあげた。
「チームVの中だったら士道ちゃんが1番よ」
「1番」という単語に耳が動き、勢いよく顔を上げた。
「マジ？俺が1番？ほんと？」
何度も聞き返す士道に頷くと、彼は破顔した。
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ブラット - 乙夜と烏が一緒だとどっちか上がれなくない？ (2月3日 18時) (
レス) @page48 id: 4dbf5de316 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - mumuさん» そう言って頂けると嬉しいです(^^)試合後の絡みとか書いていこうかなとは思っています (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
黒帽子(プロフ) - ユキトさん» そうなったらJFU壊滅の危機になりそうですね(笑) (2023年4月20日 0時) (レス) id: 5ad37fcfe0 (このIDを非表示/違反報告)
mumu - 乙夜と睡蓮が会ったらどうなるのか気になったので乙夜参戦は嬉しかったです。 (2023年4月19日 15時) (レス) id: c61307fab8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - JFUの腐ったミカンが睡蓮ちゃんを利用しようとすればE組+αに痛い目と弱味を握られそう… (2023年4月19日 9時) (レス) @page47 id: acc4cdc8d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2023年3月18日 17時
