27話 ページ5
『では、いきます』
その言葉と共にドアを開けるA。うわ、と声を漏らしたあと、その辺にあった僕の靴を少しいじったかと思うとその靴を外に向かって放り投げた。
『96ちゃん！！ 今だよ！！』
全く何も見えない僕には何が起こっているのかさっぱりわからないがあの様子だと作戦が成功したのだろう。Aはすごい勢いで入って来た96猫さんを玄関の足場に受け流すといつの間に用意していたのか靴べらで素早く先ほど放り投げた僕の靴を回収しドアをしめた。
「な、何が起こったの……」
びっくりしている僕に息を切らせた96猫さんの背中をさすりながら彼女は答える。
『この部屋、どういうわけか私が幽霊になってしばらくしてから私以外の幽霊が全く入って来てないんですよね。なので私の何かが幽霊を避けているのかと思って今実験的にですけど私の髪の毛を優希さんの靴に入れて投げてみたんです』
まさかこんな上手くいくとは思いませんでしたけど。そう言いながら苦笑いするA。以前実験した僕の服を着て玄関の外に出るという方法を応用したんだとか。確かに彼女全体は無理でも髪の毛1本くらいなら僕の靴でそとに容易に出られそうだ。
「すごいね……靴が出てきた途端そこからずわぁってあんなに凄かったのに道が開いたんだよ……」
だいぶ息が整ってきたのか外から見た様子を思い出しながら語る96猫さん。まるで、こう、神話とかに出てくる海わる奴みたいだった！ と興奮しながら目をきらきらと輝かせている。いや、不謹慎過ぎるだろう。
すごいねー、なんて感心しながら彼女らの話を聞いているとすっかり忘れられていた"それ"の被害者が口を割った。
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がま由(プロフ) - 真夏さん» はじめまして！！誤字のご報告ありがとうございます、確認し次第訂正させていただきます！閲覧、コメントありがとうございました！ (2017年9月13日 6時) (
レス) id: ceecbc770e (このIDを非表示/違反報告)
真夏(プロフ) - 出来る限りの更新、楽しみにしています！二回にわたるコメント失礼しました。 (2017年9月11日 21時) (レス) id: 14f8e7718b (このIDを非表示/違反報告)
真夏(プロフ) - 初めまして。初編からここまで一気に読ませてもらいました。一つだけ、名前反映がされていないです。。『ゆう』と混ざっています。。作者様自身で読み直して頂けたらと思います。これからの内容楽しみです！ (2017年9月11日 21時) (レス) id: 14f8e7718b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がま由 | 作成日時：2017年8月15日 4時
