ベッドルーム：ut ページ13
ut「おはようさん」
『おはよう』
雲のないような澄んだ朝。最低限の衣服を纏ったAちゃんが隣にいる。昨日も随分可愛かったなんて言ったらきっと怒られるんやけど。
ut「もう行くん？」
『ほら、早めに支度しないと』
ut「あと5分くらい平気やって」
『…今日だけよ』
ベッドを出ようとするAちゃんの手を引けば、珍しく俺の元へ戻ってきてくれた。
俺たちは戦地へ行く前夜に行為をする。お互いが愛してて、信頼してることを再確認するために。
こうしようと言い始めたのはAちゃんだ。付き合いたての頃、彼女は酷く戦争を怖がっていた。
軍人らしくないと言っていたが、俺はそんな女の子らしい彼女が好きだった。
『…ん、やけに甘えるのね。いつもは私に甘えさせるくせに』
ut「なんやろなぁ、今日は甘えときたいねん」
何回もAちゃんと深いキスをして、とっくに5分を過ぎたのに彼女は何も言わなかった。むしろもっと欲しがっているようだった。
やっと起き上がった俺たちは軍服に着替え、ブーツを履いた。あぁ、戦地に行くんやな、ってここで初めて実感が湧く。
ut「それじゃあ、気をつけてな」
『うん、大先生もね』
ut「Aちゃん、」
『ん？』
ut「帰ってきたら…いいやなんでもない」
『そう、それじゃあ後で内地で会いましょう』
スナイパーライフルを背負いながら、ふにゃと笑ったAちゃんは持ち場へと歩いて行った。
帰ってきたら結婚しようって言うつもりやった。でも、それを言ったらもう二度と会えなくなる気がして出かけた言葉を飲み込んだ。
まぁ、戦況は最悪で。いくら援護をしても、圧倒的な数に押されるばかり。俺らのいる後衛にも空爆が落とされ始めた。Aちゃん、無事やといいんやけど。
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支配人B(プロフ) - りなさん» あぁぁぁ！！！聴けましたか！！！！最高と言っていただけて良かった！ありがとうございます！ (2019年4月13日 7時) (
レス) id: f5dea51b58 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 4/10聴きながら見てみました……朝から大号泣の感動でした……本当にこの話を書いていただきありがとうございます…！！！本当に本当に最高です…！ (2019年4月13日 5時) (レス) id: 89412a173b (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - 心華さん» それを狙ってました！！！ (2019年4月1日 6時) (レス) id: 5708e2b429 (このIDを非表示/違反報告)
心華 - 上げて落とす感じが良きですwありがとうございました。 (2019年3月20日 20時) (レス) id: d3b6f7acff (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - 嶺緒さん» ひぇ〜〜、ありがとうございます！最高と言っていただけて良かった！ (2019年2月10日 19時) (レス) id: f5dea51b58 (このIDを非表示/違反報告)
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