【銀魂】ありきたりな設定の主人公ですが【沖田総悟】

・ ページ49

『それじゃあ、ミツバさんの旦那は』
「粛清対象だ」
『…そうですか』
「土方さん、これはあまりにも」
『わかりました』
「えっ？！Aさん？！」

山崎が運転席で声をあげた
きっと私は反対すると思っていたんだろう

『土方さんが決めたなら仕方ないです、私は副長補佐なので』

好きだった人の幸せを壊すなんて簡単な事じゃない
きっと土方さんだって考えに考え抜いたんだ
それなら私がそれを阻む理由はない


バシッと竹刀がぶつかり合う音がする
こんな時間に誰だろうと覗くと、あの2人だった

「もう…なので長ェことねぇみたいなんでさァ」

目の前が真っ暗になるような衝撃だった
良くないのは知っていたけど、まさかそこまで

「…せめてよォ、死ぬ前に一時でも人並みの幸せ味わわせてやりてーんですよ」
「土方さん、姉上がずっと結婚しなかったのは、アンタのこと…」
「取り引きは明日の晩だ、刀の手入れしとけ」

あんなに土方さんに対して殺気立っている総悟を見たのは初めてかもしれない
結局土方さんにボロボロにされてしまったけど

部屋から救急箱を持って来ても、まだ総悟はそこに這いつくばったままだった

『総悟』
「…Aさん」
『ほら、縁側座んな』

そう言って微笑めば泣きそうな顔して起き上がった

続編いきます→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す