【銀魂】ありきたりな設定の主人公ですが【沖田総悟】

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全部自分で責任負って
死んだって嘘流せだなんて

『近藤さん…』

どうしたらいいかわからない
恩人を、近藤さんという人をここに置いてなんて行けるわけがない
こんな時ばっかりヒロインみたいになって

耐えられなくなって俯いていると、頭上から土方さんの声が降ってきた

すごいふざけた演説で
アニメのセリフ言ったりして
でも、ちゃんと芯があって

「オイ誰だ？気の抜けた演説してる奴は」
「誰だと？」
「真選組副長土方十四郎ナリ！！」

「土方さ…」
「近藤氏、僕らは君に命を預ける。その代わりに君に課せられた義務がある」
「それは死なねー事だ。何が何でも生き残る」
「どんなに恥辱にまみれようが、目の前でどれだけ隊士が死んでいこうが、君は生きにゃならねぇ」

単純にカッコいいって思った
どんなに妖刀に体を乗っ取られても
土方さんは土方さんだ

「近藤さん、あんたは真選組の魂だ。俺たちはそれを護る剣なんだよ」
『土方さんに全部言われちゃいましたね』
『近藤さん、私たちはまだ貴方に恩を返せていないんですよ』
「ト、トシ…Aちゃん…」

タバコを咥えたその姿はもうオタクじゃなかった

「一度折れた剣(きみ)に何が護れるというのだ」
『…伊東』
「土方君、君とはどうあっても決着をつけねばならぬらしい」

「剣ならここにあるぜ、よく斬れる奴がよォ」

取り出した刀はもう妖刀ではないはずだ

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