山登りならぬ塔登り ページ4
「先生ー、ここ登っても良い?」
屋根の上でお茶を飲んでいると、下から
男の子の声が聞こえてきた。
『(登っても良い....?どこに?)』
登る、というなら木の上だろうか。
そっと下の会話に耳を澄ましてみる。
「はあ?あんたまさかこの上に登る
つもりなわけ?」
「いやーだって気になるじゃん、
釘崎も話してみたいだろ?」
「そうだけど、私はこの塔の上に登るとか
できないわよ」
.....塔。もしかして建物をよじ登ろうとして
いるのだろうか。
そして私が今いるこの建物は、まさしく京都
にありそうな塔だ。
待って、まさか私に会おうとしてる?
「う〜ん、野薔薇は無理だろうけど、
悠仁なら行けるだろうし.....
よし、良いよ行っといで」
「あなた本当に先生ですか」
「えっ、ひどくない?悠仁、ちゃんと僕
先生だよね?」
「よーし、行くか!」
「悠仁??」
五条様がいじられてる。しかもおそらく自分
の生徒に。ちゃんとしてよ。
ペットボトルのお茶を飲みきって、下から
上がって来ると見られる所からゴミを捨てて
おいた。
「っうお!?なんかゴミ降ってきた!」
「なんだ、Aわかってるじゃん。
悠仁が登って来てるの」
「え、わかっててゴミ投げたの?あいつ
最低じゃない」
「.....Aさん、多分来んなって
言いたいんじゃないのか」
恵君、大正解だよ。
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作者名:初心者生 | 作成日時:2022年3月12日 17時